小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫) の感想

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参照データ

タイトル小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)
発売日販売日未定
製作者井上 敏樹
販売元講談社
JANコード9784063148541
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー

購入者の感想

これぞファイズです。

啓太郎と巧と真里、三人の関係性も性格も原作通りなにも変わっていません。(草加さんはまぁ…うん)
確かに、過激な表現(草加関連)もありますが絵では無く文なので、そこまで気にはなりません。
それ以上に、ぶっきらぼうながら人の心を思いやることができる巧の優しさが全面に出されていて、物語は原作に似た話ではありましたが、映画版のように希望のありそうな終わり方で、読んで良かったと思える出来でした。
ファイズファンなら買って損無しです。

内容の8割以上は2004年8月に同社から刊行されていた「仮面ライダーファイズ正伝−異形の花々−」そのままです。
一冊まるまる新作を期待していた小生としては正直かなり期待はずれな感があります…。

未読の方のためにネタバレしない程度に解説しますと、TV本編の外伝や後日談的な内容ではなく、登場人物の設定や世界観に色々な改変が加えられ文庫一冊で完結するような内容に再構成されており、TV版とは大きく異なるストーリーになっています。
子供番組・TVの映像表現としては実現不可能なシーンが生々しく描写されていますのでその辺りを覚悟の上でお読みください。

今回の刊行では既存の「ファイズ正伝」でのエピローグの後に「五年後」という章が新たに追加されています。
まさかの8年越しでのトゥルーエンド追加です。
わずか40ページではありますが、「ファイズ正伝」既読者にとっては当時の読後感を見事にぶち壊してくれるどんでん返しな展開が待っています。
作品ファン的にはオルフェノクという存在を考察する材料としてなかなかに興味深い描写も見られるのですが、これを読んだ事で新たな疑問・モヤモヤ要素が発生することも請け合いなのが微妙にお勧めしづらいところ…。
物語のラストシーンとしては「エピローグ」で終わっておいた方がきれいな終わり方だったような気もします。

旧版である「ファイズ正伝」は現在入手困難(2013年1月現在Amazonマケプレでも高騰中)ですので未読のファイズファンの方には文句無く本書をお勧めできますが、既読の方は新作部分の内容や文庫版でシリーズを揃える事に価格分の価値を見出せるかどうかで評価が分かれるところでしょうね。

尚、今回の文庫版では「ファイズ正伝」巻末に収録されていた草加役・村上幸平氏のあとがきと井上敏樹氏自身による解説は残念ながら未収録ですので旧版を所有されているファンの方はそちらも引き続き大切になさった方が良いでしょう。0

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