英語史で解きほぐす英語の誤解―納得して英語を学ぶために (125ライブラリー) の感想
参照データ
タイトル | 英語史で解きほぐす英語の誤解―納得して英語を学ぶために (125ライブラリー) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 堀田 隆一 |
販売元 | 中央大学出版部 |
JANコード | 9784805727041 |
カテゴリ | 人文・思想 » 言語学 » 英語・英語学 » 英語学 |
購入者の感想
現代英語の不規則性や例外的現象を英語の過去に探るという趣向の本は何冊か出ているが,たいていは英語史の専門家ではない人が書いたものなので,妙に歯切れが悪かったり,記述がいい加減だったり,肝腎のところをはずしていたりで,推奨に値するものはほとんどなかった。ところが本書は,英語史を専門とする気鋭の学者が,しっかりとした参考文献に基づいて著した著作であり,現代の英語がなぜ今日のような姿をしているのかについて背景的な知識を得るための手ごろな概説書として大いに薦められる。
章立ては以下の通り。1から10はいずれも世間の人々が英語について抱いている誤解であり,その一つひとつを著者は英語史の知見を援用しながら丁寧に正していく。
1 英語は世界共通語である
2 英語は昔から変化していない
3 英語はラテン語から派生した
4 英語は純粋な言語である
5 英語は易しい言語である
6 英語は日本語と比べて文字体系が単純である
7 英文法は固定している
8 イギリス英語とアメリカ英語は大きく異なっている
9 英語は簡単だから世界共通語になった
10 英語はもはや変化しない
英語の体系的な通史ではないので,本書だけで英語史全般を俯瞰するのは難しいが,英語に生じた主要な変化を手っ取り早く理解するには,こうした項目別の記述の方が適しているといえよう。英語史を学ぶ人にとって,格好の副読本ともなる。
これだけ充実した内容の書籍が千円もしないで買えるというのも特筆に価する。
章立ては以下の通り。1から10はいずれも世間の人々が英語について抱いている誤解であり,その一つひとつを著者は英語史の知見を援用しながら丁寧に正していく。
1 英語は世界共通語である
2 英語は昔から変化していない
3 英語はラテン語から派生した
4 英語は純粋な言語である
5 英語は易しい言語である
6 英語は日本語と比べて文字体系が単純である
7 英文法は固定している
8 イギリス英語とアメリカ英語は大きく異なっている
9 英語は簡単だから世界共通語になった
10 英語はもはや変化しない
英語の体系的な通史ではないので,本書だけで英語史全般を俯瞰するのは難しいが,英語に生じた主要な変化を手っ取り早く理解するには,こうした項目別の記述の方が適しているといえよう。英語史を学ぶ人にとって,格好の副読本ともなる。
これだけ充実した内容の書籍が千円もしないで買えるというのも特筆に価する。