日本軍「慰安婦」制度とは何か (岩波ブックレット 784) の感想

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タイトル日本軍「慰安婦」制度とは何か (岩波ブックレット 784)
発売日販売日未定
製作者吉見 義明
販売元岩波書店
JANコード9784002707846
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

しっかりした内容だと思います。
しかし、このような歴然とした事実を、なぜこのように緻密に事実検証しなければならないほど、否定側の意見が出るのか?
軍隊から帰ってきた人達は、内心 どう思っているのか?
日本というのは、いつまでたっても反省の無い、恥ずかしい国ですね。
世界からどう見られてるか、全く見えていないと思います。

慰安婦問題は、日中戦争期の日本社会の
特質から発した戦争犯罪であるため、事実が
解明され始めた当初から、日本人の中には
忘れていた記憶が呼び覚まされ、戦争中の日本人
つまり(父や祖父の世代)の意識と行為がいまさ
ら再点検を迫られるのを嫌がる空気がかもしださ
れた。

1960年代から日本にも先駆的な調査研究は存
在したが、やがて韓国の国内から日本に対する真
相解明の要求が高まると日本でも1990年代か
ら、この問題の調査研究が行われるようになった。
そして予想されたことだが、日本人の歴史家や
評論家の中から、慰安婦問題は、政府と日本軍が
実施したものではなく、業者が戦争に乗じて
営利目的で行った営業であり、慰安婦たちも
自主的に応募したのだ、まして日本政府・軍が
強制に基づいて関与したものではない、という
歴史修正の見解が展開された。

本書は、こうした誤った見解に対する、歴史の
実態を提示しての批判である。

現在世界的には慰安婦問題の関心は、軍の関与と
強制の有無が中心的な話題となっているので、
著者ははじめに、「強制」の定義を明確にする。
その上で
次のことが研究された。

慰安婦制度を必要とした日本軍の実情、
慰安婦制度を実施する根拠となる、法律(
軍令など)
実施の手続き(軍中央と朝鮮総督府の指令依頼
関係など)
慰安婦制度実施の実態(朝鮮、中国、東南アジア)
戦後の軍人、元慰安婦の証言)
韓国の謝罪、賠償請求のこと

第1次資料を精細に調査し、先に述べた、慰安婦制度の
非存在論を批判するとともに、現在における問題の
解決案を提起している。

小冊子ながら、問題をみる視点が公正で分析結果が分
かりやすく記述され読者に有益な知識を提供している。
これから
読者がこの問題を考えるときのベースになると思われ

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