フォト・ドキュメンタリー 人間の尊厳――いま、この世界の片隅で (岩波新書) の感想
参照データ
タイトル | フォト・ドキュメンタリー 人間の尊厳――いま、この世界の片隅で (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 林 典子 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784004314714 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
文章と写真による「世界の片隅」からの報告。「報道の自由がない国で―ガンビア」「難民と内戦の爪痕―リベリア」「HIVと共に生きる―カンボジア」「硫酸に顔を焼かれた女性たち―パキスタン」「震災と原発―日本」「誘拐結婚―キルギス」の6章構成。強烈な印象を残すのは「硫酸に顔を焼かれた女性たち」の何葉かの写真と、東日本大震災後の身元不明者の仮埋葬の写真(pp.174-175)だろうか。
著者は撮影を始めてまだ10年に満たない若い写真家で、それゆえ本書は写真家としての著者の成長の記録ともなっている(特に「あとがき」を読むとその感が強い)。「写真家の誕生」と副題をつけてもいいぐらいだ。
著者はジャーナリズムの仕事についてこう述べる。
「今の私は、自由に動き回って取材ができ、それを雑誌や新聞、ブログ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで発表する自由がある。……一方で、報道に対する厳しい制約の下で、誰かから評価されることも期待せず、自分たちがしていることが正しく、意義があると信じて必死に活動しているジャーナリストたちがいる。私は、そのことを忘れないで仕事をしていきたいと思っている。(p.248)」
ジャーナリズム以外の仕事であっても銘記すべき心構えだろうと思う。
著者は撮影を始めてまだ10年に満たない若い写真家で、それゆえ本書は写真家としての著者の成長の記録ともなっている(特に「あとがき」を読むとその感が強い)。「写真家の誕生」と副題をつけてもいいぐらいだ。
著者はジャーナリズムの仕事についてこう述べる。
「今の私は、自由に動き回って取材ができ、それを雑誌や新聞、ブログ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで発表する自由がある。……一方で、報道に対する厳しい制約の下で、誰かから評価されることも期待せず、自分たちがしていることが正しく、意義があると信じて必死に活動しているジャーナリストたちがいる。私は、そのことを忘れないで仕事をしていきたいと思っている。(p.248)」
ジャーナリズム以外の仕事であっても銘記すべき心構えだろうと思う。