カラスの教科書 の感想

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参照データ

タイトルカラスの教科書
発売日販売日未定
製作者松原 始
販売元雷鳥社
JANコード9784844136347
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 動物学

購入者の感想

まず本が分厚いので驚いた。
紙も厚めではあるが、これまでの人生、ずっとカラスを追いかけ続けてきた筆者の、カラスへの思いがあふれている。

カラスは人間にとっては、面白い鳥である。
カラスの形態は「汎用型」であるため、取り立てて特技がない代わりに、ひと通りなんでもできる。
群れを作る社会性と、ゴミを漁るという食性により、学習したり工夫したり遊んだりすることができる。

印象的だったのは、世間一般に言われている「カラスの賢さ」について、カラスに大いに肩入れしているはずの筆者が非常に慎重な態度であることだ。
ある生物が「賢い」かどうかは、人間の判断によるわけで、一見「賢くない」生物でも、生存戦略上は非常に理にかなった行動をしており、それこそ人間にはかなわないほどうまく環境に適応しているという例はゴマンとある。
人間の目にカラスが「賢く」映るのは、彼らが時として非常に人間臭い行動を見せるからであるということが述べられている。

東京ではカラスはありふれた(というかヘタすると一番多い)鳥であるが、それは東京だけの話であり、国内外の大都市でこんなにカラスがいる街はないこと。
ハシブトガラスは都会の鳥、ハシボソガラスは田舎の鳥というイメージがあるが、人里離れた超山奥にいるカラスはハシブトガラスだけであること。
などなど、色々知らなかったことがあり、興味深く読んだ。
筆者の精密なイラストも、鉛筆のタッチが快い。

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