マーケット感覚を身につけよう の感想

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参照データ

タイトルマーケット感覚を身につけよう
発売日2015-02-23
製作者ちきりん
販売元ダイヤモンド社
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 人生論・教訓

購入者の感想

マーケット理論の本ではなく、マーケット感覚の本。マーケット感覚が無ければ、マーケット理論も真価を発揮できない事は、当たり前と言えば当たり前なのですが、この本をみるまでハッキリ書かれた文献を見た事が無かったので、斬新な印象を受けました。ただ、大変残念なのは、このマーケット感覚というのが、感覚の話なので、理論的でなく、全く体系付けた話しにもなっておらず、この得体の知れないマーケット感覚を身に付けよう!だけが、強調されるという残念な内容になってしまっています。本の最後らあたりは、マーケット感覚そっちのけで、自分だけ安全な場所から無邪気にリスクテイキングの勧めを連発するという、若い人には正直有害でしかない、いつものチキリンキャンペーンの展開という型で締め括られておりました。今度、若者向けにリスクテイキングの話しを書く時は、リスクテイキングしない若者の方が長い目でみると実は豊かな場合が多いかも知れないという事の是否についても、データの裏付けつきで論じていただければと思います。

「マーケット関連の本?」と思って平積みされていたのを横目にしていましたが、友人2人に強くめられて読みました。
もっと早く読めば良かった、と思うほどでした。

自分の持つ”価値”に気付くこと、そしてそれは収益が得られるもの、という話はこれからの世に必要な「マーケット感覚」であると気付かせてくれます。
好きなことをするとか、自由な働き方などが注目されつつある気がしますが
その好きなことは世の中でニーズがあって収益が得られるのか?といった逆の発想もこの「マーケット感覚」、汎用的なスキルです。

お片付けで活躍する主婦の方、年収が低いイケメンの婚活の話など分かりやすい話で腹落ちしました。
自分の中に無い、何か違うものをどこか外に求めるのではなくまずは身近な価値に気付けるようにしたいと感じました。

以下、本書からの抜粋と、揚げ足取りレビューです。

『その他、秘書もファストフード店のアルバイトも、日本はスキルが高すぎるくらい高いです。そういった人たちにマーケット感覚があれば、日本ではごく当たり前の自分のスキルや経験が、世界ではものすごく高く売れるのだと気がつくはずです。 スーパーマーケットやファミレスで働く人たちは、自分たちより、大銀行で働いている人のほうが有能だと思っているかもしれません。しかしグローバル金融の世界において、日本のメガバンクに勤めていることは、決して優秀とは見做されていません。一方、日本のスーパーのレジスキルやファミレスの接客スキルは、どこの国の人たちと比べても圧倒的にスゴイのです。 日本のファミレスでのバイトが普通にこなせる人であれば(語学やビザの問題を除けば)、誰でも明日から、欧米やアジアのカジュアルレストランでフロアマネージャーが務まります。そういう人はみんな「グローバルに通用するスキル」を持っているのです。 マーケット感覚が鋭くなれば、銀行員として働く優等生だった昔の同級生より、コンビニでバイトをしている自分のほうが、よほど世界で売れる経験とスキルを蓄積しているとわかるはずです。学生時代にせっかく世界で通用するコンビニでバイトをしていたのに、わざわざそれを辞め、世界のトップから相手にされていない金融機関に就職するなんて、まったくもってマーケット感覚に欠ける判断だと言わざるをえません。』(P135〜P136より)

生活のために仕方なくマックジョブで働くしかない自分は、読んでいて違和感を感じました。職業に貴賎は無いと言われますが、メガバンク等の金融機関で働いている人の方が有能なのは間違いありませんし、社会的身分という点でも正直引け目を感じます。著者に「グローバルに通用するスキルを持っている」と言われても全く心に響きません。

この本を読んだ若い人には、コンビニのバイトを続けるより、(著者曰く世界のトップから相手にされていない)金融機関に就職する方を強く勧めます。

めちゃくちゃ面白かった。何度も読み返したい。

特にコンビニバイトやファミレスバイトでの労働は、たとえば新興国でのレストランのフロアマネージャーが務まるスキルが得られるなど
気づきがいっぱい。

組織に雇用されないから自分の労働力には価値がないと思っている人は、価値を見つけるスキルがないだけ。そんな文脈にもはっとさせられる。
私自身のことで言うと、正社員をやめて非正規を転々としていた。正社員の職は見つからず、非正規もどんどん狭き門になっていく。。。
そんなとき、ふとしたきっかけからフリーランスになった。これがまた自分にあっていた。
何が価値か真摯に自分を見つめ、マーケットを見つめ、市場価値を高めて生き抜くこと。
失敗すればするほど市場から学べること。
フリーランスとしてある程度成功して、雇われない劣等感も解消された今、雇われなかったからといって価値がなかったわけではないということに気がついた。

それだけで、キャリアに挫折した私の精神を救ってくれた。
ちきりんのこれまでの本はほとんど持っているが、これほど渾身の作はなく、私の心に刺さった本もない。

マーケット感覚を身につけよう。それは旧来の生き方で挫折した人たちこそが輝く、素晴らしい未来。

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