詩集 人はかつて樹だった の感想

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参照データ

タイトル詩集 人はかつて樹だった
発売日販売日未定
製作者長田 弘
販売元みすず書房
JANコード9784622072294
カテゴリ文学・評論 » 詩歌 » 詩集 » 現代詩

購入者の感想

先日、『一字一会』という本を読みました。
各界の著名人に「いま、何か一つだけ、字を書くとしたら?」と問いかけて出来た本です。
その中で、詩人の長田弘さんは「 。 」と書きました。
「・・・語るべきことばを語り、句点(。)を打つ。ことばではないのに、ことばにかたちを与え、
意味を持たないのに、ことばに意味をもたらす、句点(。)の大切さ、またおもしろさ。」

語るべきことばを語り「。」のつけられた詩たちは、慈雨のごとく沁みて来る感じがします。
たとえば、こんなことばに。

自由とは、どこかへ立ち去ることではない。
考えぶかくここに生きることが、自由だ。
樹のように、空と土のあいだで。
 (「空と土のあいだで」より)

老いるとは受け容れることである。
あたたかいものはあたたかいと言え。
空は青いと言え。
 (「樹の伝記」より)

声に出して、自分自身に読んでみる。
ことばが、語りかけてくる。
沁みてくる。
効いてくる。0

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