ネイビー・シールズ最強の狙撃手 の感想
参照データ
タイトル | ネイビー・シールズ最強の狙撃手 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | クリス カイル |
販売元 | 原書房 |
JANコード | 9784562047970 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 軍事 » 軍事入門 |
購入者の感想
本当の事実に基づいた、戦争の手記にとても興奮しました。また、戦争で心が傷ついた人のボランティアのために命を落とした事に、胸が痛みました。
著者が語る通り、狙撃者としての資質は技量よりメンタルによるところがたぶんにあるようだ。相手が女や子供だろうと、彼の必要とする判断基準は自軍にとって敵か否かだけ、その信念に曇りがない。このある意味、開き直りのメンタリティには恐れ入る。愛国者であると同時に、前線の実態を知らない上層部連中を無能、臆病よばわりし、同僚との絆は固い。やんちゃものだが根はいいテキサスの兄ちゃんだったかもしれない。ケロッとしているようだが、家族との葛藤や、戦闘以外でしか生きがいを感じなくなっている自分を正直に語っている。翻訳されていたのをしらず、原書を読んでの感想だが、本題は「アメリカン スナイパー」となっていて、商業主義優先の情報しか触れることがない日本にいる僕らだが、アメリカとは何かをある意味知りたい人にも一読をお勧めする。後日談だが、筆者が自国で、手をさしのべてようとしていた元同胞に殺されてしまうという劇的な結末も非常に現代のアメリカが抱えている問題の根底を暗示していたようで印象にのこる一冊だった。