ミュータント タートルズ大全 (ShoPro Books) の感想

たぶん翻訳本なのでしょうが、
ミュータント・タートルズの今までの系譜が
アーティストやかかわった人のインタビューを踏まえての
事細かに書かれています。

ですが、今発売するのはこんな本かな？という疑問符がつきます。

最近タートルズを知った方や昔からのファンの方などが、
ニコロデオン版のアニメor映画公開をきっかけに,
今再び世界観やキャラクターなど、
「原作版ではこんなだったが、TVアニメ版ではこんな感じにアレンジ、
　昔のアニメ版ではこんなだったが、現在では~」
というような比較などを含めた魅力的なタートルズ・バースを
豊富なイラストなどを中心に改めて知りたかったのではないのでしょうか。

そこへきて、設定画などしかない文字ばかりのタートルズの歴史本などを高額で出されても
せっかく増えた＆再燃したタートルズファンの興味を出鼻を挫かれる、そんな気さえします。

アメコミに詳しい人＆翻訳する人は、いつまでたっても敷居を低くする気がなく、
「この本を面白いと感じた人間だけ楽しめればいい」という価値観が抜けないようです。

僕は確かに勉強にはなりましたし、マニアには垂涎の一冊なのでしょうが、
周りのライトタートルズファンには不評でした。