デッドプール:ドラキュラズ・ガントレット (ShoPro Books) の感想

テロリスト・ゴーマンとの決着はついたものの、
某北の国で元カノの末路を知らされたトラウマが
未だに癒えない繊細なプーさんは、半ばヤケクソ
気味にドラキュラからの依頼を受理してしまう。
そう、ドラキュラとはまさしくあのドラキュラ伯爵
であり、その内容とは…彼の花嫁探しだった！

主に放射線を浴びて超能力を得た全身タイツのヒーロー
たちが闊歩するマーベル世界にあって、そのまんまな
ドラキュラ伯爵が我が物顔で登場するというのも
なんだかおかしな話ですが、これもマーベル創設から
一世紀近くコミックを展開する上で、「ストレンジ・
テールズ」などホラーをメインの売り物にしていた
時期もあったことを鑑みるに、マーベルの持つ懐の
広さとその何でもありな世界観を見せつけた形になり、
そしてまた読者の期待を裏切らない「モンスター・
マッシュ」なハチャメチャバトルがまたまた勃発！

そんな前置きもほどほどに、今回プーさんはドラキュラ
伯爵が目論む魔界統一のキーパーソンとなる「夜魔の
女王」捜索を申し付けられ、見事出会いを果たすわけ
ですが、この新キャラ・シクラーちゃんが魅力的すぎる！
今風のコスチュームデザインでルックスがエロいのは
言うに及ばず、暗い過去を背負いながらも気丈に
振る舞い、それ以上にネジが一本二本外れた自由奔放
すぎるお転婆娘ぶりが可愛すぎて身悶えること請け合い。
獣化や精力吸収、魅惑魔法など戦闘面でも万能ですが、
いたずらに力を濫用する単なるキチキャラではなくむしろ
理性的な描写は、彼女の造形に対して細心の注意が
払われていることをよく伺わせ、更に好感度アップ！

頭のネジなんか最初から9割抜け落ちてる我らが
プーさんは勿論そんな彼女と意気投合、キリッと
ハンサム顔でシリアスに突入するのは吹くし「俺が
関わった人はみんな不幸になるんだー！」とジレンマに
頭を抱える様も愛嬌いっぱいですが、結局は下半身の