Alive の感想

私はジャズの門外漢であり、専門的な見地からコメントすることはできません。しかし、そんなロジカルな分析など不要です。
私自身はハードロック愛聴者ですが、そんな私が敢えてコメントするなら「King Crimsonのように冷徹なテクニカルさで
スラッシュメタルのように猛々しく、北欧メタルのように流麗で、ジョニー・ウィンターのようにエモーショナル」という
感じです（例えが適当ではなく申し訳ありません）。メタル愛好者に彼女のファンが多いことも頷けます。
とにかくジャンルを越えて圧倒される音楽です。必聴です。

先日、本トリオのライブを拝見しましたが、最初から最後まで鳥肌が引きませんでした。
CDを気に入られた方は是非ライブにも足を運ぶことをお勧めします。

初の上原ひろみ作品です。レビューの評価が高かったのと、サイモンフィリップスのＤｒが聞けるし、ＣＤのみの輸入盤だから、まあ、当たればいいかくらいの軽い気持ちで購入しました（上原ひろみファンの方、すいません！）
ところが、聞いてびっくり。強いピアノタッチだし、おまけに曲はいいわで、一発で、彼女（とそのトリオ）のファンになってしまいました。確かに、皆さん、おっしゃる通り、タバコの香りがするジャズ喫茶で流れるようなジャズジャズしたものではなく、ロックファンでも受け入れられる容量の広さを持った音楽ですね。
もちろん、当初、期待していたサイモンフィリップスのＤｒと、アンソニージャクソンのコントラバスギターも、彼女の力強く、時に繊細なピアノを、強力にサポートしています。力強いピアノは、まさに、タイトル通り、「生きる！」という感じですね。ジャズファンのみならず、ロックファンにもお奨めできるアルバムです。
上原ひろみファンの方、すいません。これから、過去のアルバム、追っかけます。

楽曲に対しては最高トリオで特に語る必要もないので割愛させていただきます。
さて、今回発売されたプラチナSHMと通常のSHM-CDの両方を購入して聞き比べをしてみました。
結論としては、音質には確かに違いが見られます。ただ、専門的なことはわかりませんので感覚的なものになってしまいますが、プラチナSHMは全体的に音がマイルドな感じがします。悪く言えば少しこもったようにも感じました。対して通常のSHM-CDはプラチナSHMよりもはっきりした印象ですが、これも悪く言えば少々耳につく感じがします。どうも微妙に録音レベルが違うのか別の理由があるのかはわかりませんが同じ環境で聴きますとプラチナSHMの方が少し音が小さく聞こえます。しかし、総合的に考えてどちらが音が良いのかは何とも言いがたいものですが、個人的にはよりクッキリ・ハッキリとした印象の強い通常版SHM-CDの方が好みのように感じました。このあたりは微妙なので予算に余裕があれば聞き比べてみるのも一興です。0