Christmas の感想

ジャズピアノの巨匠オスカー・ピーターソン ( Oscar Peterson ) が1995年に発表したクリスマスアルバムである。オスカー・ピーターソンと聞いて、うなり声を発し巨体をゆすりながらピアノも壊れよとばかり弾きまくる姿を思い起こすかもしれないが、心配ご無用、このアルバムでは彼の別の一面、リリシズムあふれる華麗なピアノが聞かれる。かといって決してどこにでもあるようなイージーリスニングではない。立派なジャズ作品である。ギター、ベース、ドラムのリズムセクションと、ヴァイブ、フルーゲルホルン、そしてストリングスのバックで奏でられるピアノはまさに王者の風格、One And Only の世界である。

このレビューを執筆するため聴き直してみたが、2007年に惜しまれつつ亡くなった彼を思い、最後の O Christmas Tree (この曲のみソロピアノ) を聴くときには思わず涙した。

これぞ100%の自信を持って、すべての人にお奨めできる最高のクリスマスアルバムである。

BGMとしても大変心地よく、
大人のクリスマスを
演出してくれる1枚だと思います。

彼がクリスマスアルバムを
遺してくれた事に感謝します！