NARUTO -ナルト- 69 (ジャンプコミックス) の感想

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参照データ

タイトルNARUTO -ナルト- 69 (ジャンプコミックス)
発売日2014-05-02
製作者岸本 斉史
販売元集英社
JANコード9784088800547
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

ここまでくるのに大きな遠回りをしてきたオビトとカカシ、本当は2人ともお互いに大切な存在になれたはずでした。最初は顔をあわせればいさかいばかりだった2人、リンという潤滑油があってスリーマンセルとなったものの3人を巡る恋心だけは4代目火影ミナトでさえも触れるのはためらう大変な問題でした。喧嘩したかったわけではない、喧嘩別れしたかったわけでもない、もうちょっとだけ、皆で一緒にいたかっただけなのに3人はバラバラになってしまいました。全ては周到に練られたマダラの計画であり、突然別行動を余儀なくされたミナト、絶妙のタイミングで襲ってくる霧隠れの忍、偶然にもさらわれた医療忍者のリン、リンとカカシだけが脱出に成功しオビトが犠牲となる、全てはマダラが仕組んでいたことだったのです。正確にはこの世への復活をもくろむカグヤが選んだ争いあう2つの才能として選んだのがオビトとカカシであり、マダラすらも気づかぬうちに2人をターゲットにしていた節がありますが、どちらにせよオビトとカカシが闘わさせられる運命にあったというのはとても悲しい運命です。

マダラにとって計算外だったのは霧隠れの忍たちに仕込んだ「リンが木ノ葉に戻った時点でリンの中の三尾を暴走させ、木ノ葉を襲わせる」という作戦の中で、「カカシがリンにとどめをさしそれをオビトが目撃する」という絶妙のタイミングでおきる悲劇でした。マダラにとってはリンにとどめを指すのは誰でもよくカカシであることにはこだわっていませんでした。リンの死ぬだけでオビトが狂気にとらわれると計算していたマダラですが、思いもがけずとどめをさす役割となってしまったカカシへの憎悪まで抱いてオビトが狂ったのはまさに最高のシチューエーションだったのです。

それらのマダラの陰謀を全て知ったオビトとカカシ、2人とももう昔には戻れません。2人が真実に気づいたところでリンは戻ってきませんし一度始まってしまった忍界大戦は終わることがありません。それでも2人は現実に向き合うことを決意します。全ては2人からはじまってしまったこと!ならば今度は2人で力を合わせて責任をとる!長い時間をかけてようやく和解した2人は命尽きるまで戦場で戦い抜くことを決意します。

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