日本語から考える! ドイツ語の表現 の感想
参照データ
タイトル | 日本語から考える! ドイツ語の表現 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 清野 智昭 |
販売元 | 白水社 |
JANコード | 9784560085608 |
カテゴリ | ジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » ドイツ語・ゲルマン諸語 » ドイツ語 |
購入者の感想
いろいろな意味で、おもしろい内容です。ドイツ語学習者に強く勧めます。文法の基礎を一通りマスターした人向きでしょう。でもだれでも楽しめますし、だれでも「へー」という箇所があるでしょう。日本とドイツの「文化の違い」というものがやはりあると感じる箇所もいくつかあります。
ある日本文を独文に訳したときに、著者が相談したドイツ人たちが、「文法的には間違っていないが、そういう言い方はしない」と言い張る場合が何カ所かでてきます。これはまさに「文化の違い」を反映していると私は見ます。つまり、独和辞典、和独辞典、文法書などなどを丸暗記しても、正しい表現(ドイツ語を母語とする人たちが日常的に使う表現)にならない場合もあるということです。これを知っておくことがドイツ語学習者にとって重要なことだと思います。
しかし、一方では、ある意味で絶望感(と言って言い過ぎならば、「ドイツ語学習の前途、なお遠しの感」)を感じます。私自身のアメリカ英語学習の経験から言っても、「外国語学習にはイマージョンがベスト」は、間違いありません。しかし、現地で生活せずに、いかにその外国語を「身につける」ことができるのか。ドイツ語圏の大学で「外国語としてのドイツ語教授法」などを学んだ先生方からたくさん発信してほしいと思います。
この本の中で、ドイツ人とのやりとりで、清野先生のお人柄が忍ばれて、思わずクスリと笑ってしまうところがあちこちにあります。この先生に学べる学生は幸せですね。この先生の著書を読める私たちも、その幸せのおこぼれをもらっているのでしょう。できれば、この本(ドイツ語編)の続編を読みたいです。
ある日本文を独文に訳したときに、著者が相談したドイツ人たちが、「文法的には間違っていないが、そういう言い方はしない」と言い張る場合が何カ所かでてきます。これはまさに「文化の違い」を反映していると私は見ます。つまり、独和辞典、和独辞典、文法書などなどを丸暗記しても、正しい表現(ドイツ語を母語とする人たちが日常的に使う表現)にならない場合もあるということです。これを知っておくことがドイツ語学習者にとって重要なことだと思います。
しかし、一方では、ある意味で絶望感(と言って言い過ぎならば、「ドイツ語学習の前途、なお遠しの感」)を感じます。私自身のアメリカ英語学習の経験から言っても、「外国語学習にはイマージョンがベスト」は、間違いありません。しかし、現地で生活せずに、いかにその外国語を「身につける」ことができるのか。ドイツ語圏の大学で「外国語としてのドイツ語教授法」などを学んだ先生方からたくさん発信してほしいと思います。
この本の中で、ドイツ人とのやりとりで、清野先生のお人柄が忍ばれて、思わずクスリと笑ってしまうところがあちこちにあります。この先生に学べる学生は幸せですね。この先生の著書を読める私たちも、その幸せのおこぼれをもらっているのでしょう。できれば、この本(ドイツ語編)の続編を読みたいです。