ファークライ4 の感想

　私はこのFARCRYシリーズ、２と３をプレイしたのですが、この作品はどちらをも超える作品であると思います。このゲームで感じた、さまざまな要素の紹介を通して、その所以を説明していきます。

　まず、グラフィックに驚かされました３のモノでもかなり驚かされたのですが、家庭用機はここまできたか、と思わせてくれるようなとても綺麗な仕上がり。遠景を彩る山々、柔らかな朝もやの中に輝く太陽、また、投棄されて醜くよどんだ油や、古びて色あせた銃火器に刻まれた痛々しいキズまでありとあらゆる要素どこを見ても美しいと感じました。

　次に、魅力的なストーリーとキャラクターが素晴らしいと感じました。伝統を守ろうという保守的な人、合理的で革新的な人、権力を傘に着て横暴を振るう人、一方でそれに振り回されて破滅していく人。さまざまな濃厚なキャラクターと、その思惑がストーリーを骨組みます。それでいてわかりやすくまとまったストーリーは、プレイするものをスムーズなストーリー展開へと引き込みます。しかしながら、まわりの人間が特徴的すぎるせいか、主人公がぼやぼやとした希薄な存在に見えてきます。いきなり、「あなたは英雄の息子です。この国を救ってください。」といわれ、散骨のために訪れた主人公は大した反論もせずに従ってしまいます。ここは少し困惑しましたが総評とするなら素晴らしい出来であると思います。

キャンペーンは両ルートでクリア済み。
すべてのトロフィーをコンプしましたので感想を書いてみました。

・自由度が大きい
キャンペーンでは2人のリーダーの意見のどちらかに加担する形となります。
主に破壊するか、奪取するか程度の違いではありますが、伏線回収には二つともクリアしないとすべて理解できないようになっています。
それ以外はプレイヤーがどのように行動しても良い。
スニーキングで暗殺プレイをするもよし！強力な武器を片手に傭兵と一緒に正面から殴り込むもよし！

私はこっそり忍び込んでＣ4爆弾をターゲットや破壊対象に張り付けて、安全地帯でポチッとして「任務完了！」とニヤリとしてます。

・武器の解放
武器の解放にはサブミッションのクリアやタワー・要塞の奪取がメインとなるのでキャンペーンを進めていくだけでも７割程度解放されます。
特にシグネチャーと呼ばれる武器はその多くが強力なので率先して入手できるように行動しましょう。

・やり込み要素
キャンペーン、サブミッション、ランダムイベント、アイテム収集などをすべて含めると膨大な時間がかかります。
地図が必要になりますが、タワーを解放してそのエリアのアイテムを収集していくと効率よく集めることが出来ますのでオススメです。

・動物について
広大なフィールドの中には動物が生息しており、肉食動物と草食動物が出会うと狩りが始まります。
その様子をこっそり隠れたり遠くで見ることが出来ると弱肉強食を感じます。

敵の陣地にエサと呼ばれる動物から剥ぎ取った肉を投げ込むと敵に見つかることなくエリアを制圧できるようになります。
序盤では大いに役に立ちますのでエサを常時持っておくことをオススメします。

・UPLAY
まずは登録が必要になりますが、このゲーム以外にも必要となりますので登録しておいて間違いはありません。
ポイントを習得するにはアクションと呼ばれる解放条件をクリアしなければなりません。

・今作は主人公、登場人物、ストーリー非常に分かりにくい

・経験値と金がプレイ時間の半分でカンスト

・前作のエイム感と全く同じであるため基本簡単　だけど難しさもある

・オンラインが５対５しかも待ち伏せ可能設計だからやりがいない。

・前作経験者は途中で飽きる可能性大

・何より、前作のように村から銃一丁で行って来いみたな緊張感がゼロ

○総評
　ファークライ3に比べて映像面が進化し、武器の種類も豊富になった。
　ストーリーは物足りないが、それでも十分遊べるオープンワールドFPSである。
　FPSが苦手な自分でも楽しく遊べた。他にプレイするゲームがなければ、
　FPSに縁がなかった人でも是非手に取って、チベットの雰囲気を楽しんで欲しい。

○良かった点
1.現実と見まがうほどの映像美。特に自然の描写は素晴らしい。
　 ヘリコプターで空を飛んで、地上を俯瞰するのが爽快。
2.適当に散策していても、敵の強襲などのイベントが発生して飽きさせない。
3.ゲームのボリュームは相当多め。丁寧に遊べば、30時間以上遊べると思う。
4.武器の使用感が気持ち良い。種類も豊富で、携行する武器選びが楽しい。
5.ゲーム内の美術が素晴らしい。独特な文化圏を冒険する気分が味わえる。

○いまいちな点
1.画面酔いしやすい。画面感度を下げれば解決するが・・・
2.印象的な悪役の登場回数が少なくて、ストーリーが物足りない。
3.オンライン要素が薄い。オフラインが十分面白いのでさほど気にならないが、
　 オンラインをうまく活かせばもっと面白くできたのにもったいなく感じる。

Far Cry 3はキャンペーンクリアせず途中で飽きてしまいました。
向いていないゲームだと思っていましたが、
Far Cry 4は裏切ってくれました。
動物たちのリアルな生き様が目の前に絶え間なく広がるので、飽きずに探索できます。
オートドライブも便利すぎます。
オープンワールドはロードを殆ど挟まないでずっと獲物を狙ったり狙われていて集中しているので、本当に疲れます。
そこでオートドライブをONにして目的地へ運んでもらう間、ちょっとした休憩をとることが出来ます。
もちろん交通事故はありますが（笑）

問題点をあえて挙げるとすれば、
小競り合いの発生する頻度が高すぎて無視せざるを得ないことが多いです。
出来れば助けてあげたいけど、正直無駄な気がしてきて（笑）
あと、交通事故が多い。
ゴールデンパス同士が殺し合うのを何度目撃したことでしょうか。
まあ、道の真ん中で勝鬨を上げて銃乱射している最中に轢かれるケースが殆どで救いようがないですが。

こんな些細なことしか見つからないのでかなり良作と言えると思います。
武器の種類も多いので、攻略方法が多岐にわたり飽きさせないようになっています。
私は弓が好きなので弓の登場以降ずっと愛用しています。
解像度もフレームレートも気になりません。
PS4持っていたら買いだと思います。
少しでも参考になればと思い書かせていただきました。
他のレビューも参考にしていただければ幸いでございます。

ファークライシリーズは２からプレイしています。２の評価はあまり高くはありませんでしたが、
３ではその反省を生かし低評価の原因を悉く修正して傑作と呼べる作品に仕上げてくれました。
その続編となる本作では３からどう変わったのか。前作プレイ済みの方向けに羅列させていただきます。

・ジャイロコプターで滑空だけでなく飛翔が可能になった。
高さに制約はあるもののほぼすべての地域に移動することができ、空中で乗り捨てたり爆撃まがいのこともできます。

・味方となる傭兵を任意に呼び出せる
傭兵トークンという消費アイテム（？）を使うことで指定した場所に味方を呼び出すことができます。呼び出した味方は待機、指定地点への移動など簡単な指示を出せるほか、車に同乗させて銃座手を任せたりもできます。

・倒した敵を移動できるようになった
前作は近接で倒した直後のみ移動できましたが
今回は銃で倒して担いで隠す事ができ、
より隠密しやすくなりました。

・サイドアームはあらゆる状況で使用可能
車両運転中、グライダー使用中、パラシュート降下中、果ては敵を抱えて移動中まで、サイドアームの存在価値が飛躍的に向上しました。

・車の自動操縦機能
運転中に射撃なんてできない！というプレイヤーに嬉しいのが道路に沿って自動で進み続けてくれるオートパイロット的なシステムで、これで射撃に専念したり、
マップで目的地を設定しておけば近場まで勝手に移動してくれるので、わざわざ味方の車に同乗しなくても景色を見ながら観光ができます

・グラップリングフックの追加
特定のポイントに近づいた状態で任意に崖登りのためのロープを引っかけることができるんですが、これがなかなか軽快に登ってくれてストレスは感じませんし、冒険感の演出に一役買っていると感じます。

・周りの存在を利用した戦法の増加
動物の餌が追加されたことで動物を敵陣に誘導したり、車のブレーキを切る（前方のタイヤを調べるとコマンドが出ます）ことで誰も乗っていない車を前進させて敵に突っ込ませる事も可能