マンダラの謎を解く─三次元からのアプローチ (講談社現代新書) の感想
参照データ
タイトル | マンダラの謎を解く─三次元からのアプローチ (講談社現代新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 武澤 秀一 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062879941 |
カテゴリ | 人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門 |
購入者の感想
本書は建築家であり
アジャンター寺院や法隆寺に関する著作がある著者が
「三次元マンダラ」をキーワードとして、
古代アジアの建築物を読み解く意欲作です。
一般にマンダラといえば壁に描かれたものを想起しますが
本書が注目するのは、建築様式としての三次元マンダラ。
二次元から三次元へ
―という単純な説明では説明しきれない両者の関係と変容を
インド、中国、そして日本の著名な寺院の例を参照しながら、
知的興奮と躍動感に満ちた文章で描きます。
一般的にはあまりなじみのない
マンダラや密教、古代建築等について
基本的な説明がなされているうえ
図表が多数掲載されているので
具体的なイメージがしやすく、
予備知識がなくても読み通すことができます。
どの記述も、とても興味深いのですが
やはり一番印象的なのは
飛鳥寺を上から見ると五重塔を中心にしたマンダラを形成している
―という箇所。
マンダラ=密教と漠然と考えていたので
この指摘は、まさに目からウロコでした。
お寺や仏像の見方が
グッと深くなること間違なし!!の本書。
ぜひ多くの方に読んでいただければ―と思います。
アジャンター寺院や法隆寺に関する著作がある著者が
「三次元マンダラ」をキーワードとして、
古代アジアの建築物を読み解く意欲作です。
一般にマンダラといえば壁に描かれたものを想起しますが
本書が注目するのは、建築様式としての三次元マンダラ。
二次元から三次元へ
―という単純な説明では説明しきれない両者の関係と変容を
インド、中国、そして日本の著名な寺院の例を参照しながら、
知的興奮と躍動感に満ちた文章で描きます。
一般的にはあまりなじみのない
マンダラや密教、古代建築等について
基本的な説明がなされているうえ
図表が多数掲載されているので
具体的なイメージがしやすく、
予備知識がなくても読み通すことができます。
どの記述も、とても興味深いのですが
やはり一番印象的なのは
飛鳥寺を上から見ると五重塔を中心にしたマンダラを形成している
―という箇所。
マンダラ=密教と漠然と考えていたので
この指摘は、まさに目からウロコでした。
お寺や仏像の見方が
グッと深くなること間違なし!!の本書。
ぜひ多くの方に読んでいただければ―と思います。