ギャンブル依存国家・日本 パチンコからはじまる精神疾患 (光文社新書) の感想

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参照データ

タイトルギャンブル依存国家・日本 パチンコからはじまる精神疾患 (光文社新書)
発売日2014-12-11
製作者帚木 蓬生
販売元光文社
JANコード9784334038311
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門

購入者の感想

 パチンコに興じている間に、子どもを車中に放置して死なせてしまうというような痛ましい事件が何度となく繰り返されています。私は、思慮の浅いことに、「親としての自覚に欠ける」とか、「そんなにまでして遊びたいのか」いうような感想をもっていましたが、この本を読んで、ギャンブル依存の、病気(依存症)としての恐ろしさを知ることができました。
 特に、「ピクルスになってしまうとキュウリには戻らない」(ギャンブル依存の脳になってしまうと、もとの健康な脳には戻らない)という解説には、ぞっとする思いがしました。

 小説家として有名な著者ですが、メンタルクリニックを開業している医師でもあります。その経験から、悲痛なまでに(ヒステリックなまでに?)、ギャンブル依存の恐ろしさを伝えようとしています。
 また、天下りや歳入確保に熱心なあまり、ギャンブルを国や地方自治体が支え(公営の競馬・競艇・オートレース、宝くじなど)、パチンコやパチスロにもきちんと対処しない警察や公安委員会を糾弾しています。

 本書は、少し著者の想いが強く出すぎて、やや冷静さに欠ける本かもしれませんが、十分に危機意識が伝わってきます。人々に警鐘を鳴らす貴重な本と思います。
 こんなに、(パチンコ店などの)ギャンブルが蔓延している中で、さらにIRといような耳慣れない言葉でオブラートに包んでカジノまで開設しようと政治家が旗を振っている昨今です。
 (既存のギャンブルやIR・カジノについて、どう考えるかは人によって違うと思いますが)、正しい判断のために、読んでおくべき本と思います。

 日本がパチンコのせいでこんなになっている事を知らない人が
ほとんどでしょう。 ぜひ沢山の人に読んでもらいたい本です。

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