みちのくの仏像 (別冊太陽 日本のこころ) の感想

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参照データ

タイトルみちのくの仏像 (別冊太陽 日本のこころ)
発売日2012-09-22
販売元平凡社
JANコード9784582922004
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

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末尾の所蔵寺社等別一覧表によると122ヶ所197組の仏像が掲載されています(オールカラー)。住所の詳細、電話番号、詳しい案内地図、アクセス、拝観可否は記載されていません。うち国宝・重文所蔵は20ヶ所で他の14ヶ所余りは撮影・頒布謝絶されたものと思われます。乏しい体験(ぶっつけでは見れなかった;立石寺、若松寺、松尾山観音堂、法用寺、火曜定休で見れなかった、要予約;勝常寺、常時公開だが撮影は禁止;恵隆寺)ながら掲載されているものも容易に拝観できるものは少ないのではと思います。また、新発見の菩薩立像(奈良時代、仙台市十八夜観世音堂)も紹介されています。これらは時代別に配列されています。きっちり飛鳥時代1体、白鳳時代5体の小金銅仏から始まりますが、ずっと後代に移安されたのだろうという考えは7世紀末の廃寺跡や日本書紀の記載の説明で改まります。最も豪華なのはやはり中尊寺金色堂諸尊です。しかし、2度も拝観したのに金色のもやのような印象しか残っていないのは金ピカのを遠くから見たせいだけではなかろう。精作だが典型が見本みたいに並べられ個別にはもっと見るべき像がみちのくにはいろいろあるのは表紙伝吉祥天立像(平安時代、花巻市成島毘沙門堂)だけで明らかでしょう。個性といえば江戸時代岩手県の諸像に注目です。創造的な造立は鎌倉末で終了という史観からは重文指定には縁遠い方たちだが、個人的には冷たく整った慶派より座辺に置きたいのはこちらです。県別仏像・仏教史のほか空海・徳一(会津五薬師)、円仁(立石寺)、坂上田村麻呂(成島・藤里毘沙門堂)、全国の藤原秀衡伝説、東北三大阿弥陀堂(中尊寺・白水・高蔵寺)、円空など記事も多彩です。

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