戦国武将と連歌師 (平凡社新書) の感想
参照データ
タイトル | 戦国武将と連歌師 (平凡社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 綿抜 豊昭 |
販売元 | 平凡社 |
JANコード | 9784582857559 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
連歌師という生業が存在することを最初に知ったのは、小学生の終わり頃に山岡荘八『織田信長』を読んだ時ではなかったかと記憶する。同作の、確か信長上洛後の場面に紹巴が出て来て、信長と連歌のやり取りをしていたのではなかったか。
その後、紹巴については幾つかの書籍で、多くの大名や貴族と交流を持ち、ずいぶんと重宝された人だったのだなという印象を持っていたが、本書は連歌師が総じてそういった役割を持っていたことを、様々なエピソードを交え、簡明に語ってくれる好著。連歌というコミュニケーションツールを利用して、連歌師たちが人間関係を構築していく具体例が良くわかる。個人的には、愛宕百韻の「ときは今」の解釈史について、近年の評論まで取り上げて確認している点が興味深かった。
最後は引用で。「解釈の仕方によっては、自然や人事と結びつけることができる句が見つかる。その多様性のある解釈が、連歌を「読む」面白みの一つであろう」、なるほど。
その後、紹巴については幾つかの書籍で、多くの大名や貴族と交流を持ち、ずいぶんと重宝された人だったのだなという印象を持っていたが、本書は連歌師が総じてそういった役割を持っていたことを、様々なエピソードを交え、簡明に語ってくれる好著。連歌というコミュニケーションツールを利用して、連歌師たちが人間関係を構築していく具体例が良くわかる。個人的には、愛宕百韻の「ときは今」の解釈史について、近年の評論まで取り上げて確認している点が興味深かった。
最後は引用で。「解釈の仕方によっては、自然や人事と結びつけることができる句が見つかる。その多様性のある解釈が、連歌を「読む」面白みの一つであろう」、なるほど。