知らないこと、できないことに価値がある の感想
参照データ
タイトル | 知らないこと、できないことに価値がある |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 晝馬 輝夫 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344025554 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 実践経営・リーダーシップ » 企業動向 |
購入者の感想
ノーベル賞を支えた「光」を扱う研究開発専門企業の社長の著者です。
光というまだまだ分からない分野(他の科学分野もそうですが)を専門にしているせいか、
「真理に近づくにはどうすれば良いか?」という視点が多い内容です。
そもそも、日本の「科学」はそうはなっておらず、
宗教など並列で考えられる欧米の「サイエンス」のアプローチを追求すべきで、
そのカギは「東洋の思想」にあると解説しています。
そのため、20世紀の科学アプローチで限界が見えた今、
今後は「東洋からサイエンス」を発信すべきであり、
それを目的として会社・事業をやっているとの使命感が見て取れました。
著者は、ある時手に取った福音書がきっかけでこんなことを考えるようになったそうですし、
小柴先生の研究を手伝った時も、研究室に宗教画が掛かっていたから決めた、
なんて回想も書かれています。
科学を扱う会社なのに科学の限界を謳う、
一種の宗教性を帯びている発言が多い、
技術・研究開発を軸にした、ベンチャー魂がにじみ出る社風だ、
など、京セラの稲盛氏や日本電産の永守氏と似た雰囲気の社長だとも感じました。
特に、大学院卒、大学卒の新入社員にガラス管をひたすら洗わせるくだりは痛快です。
こんな志と信念、エネルギーを持った技術者がもっと増えれば、
日本はさらに世界でのプレゼンスが上がっていくと思います。
小手先ではなく、経済だけではなく、真善美を会社事業を通じて追求姿勢に感銘を受けたのと、
日本が世界のリーダーになるためにも必要な本だと思いますので☆5つです。
光というまだまだ分からない分野(他の科学分野もそうですが)を専門にしているせいか、
「真理に近づくにはどうすれば良いか?」という視点が多い内容です。
そもそも、日本の「科学」はそうはなっておらず、
宗教など並列で考えられる欧米の「サイエンス」のアプローチを追求すべきで、
そのカギは「東洋の思想」にあると解説しています。
そのため、20世紀の科学アプローチで限界が見えた今、
今後は「東洋からサイエンス」を発信すべきであり、
それを目的として会社・事業をやっているとの使命感が見て取れました。
著者は、ある時手に取った福音書がきっかけでこんなことを考えるようになったそうですし、
小柴先生の研究を手伝った時も、研究室に宗教画が掛かっていたから決めた、
なんて回想も書かれています。
科学を扱う会社なのに科学の限界を謳う、
一種の宗教性を帯びている発言が多い、
技術・研究開発を軸にした、ベンチャー魂がにじみ出る社風だ、
など、京セラの稲盛氏や日本電産の永守氏と似た雰囲気の社長だとも感じました。
特に、大学院卒、大学卒の新入社員にガラス管をひたすら洗わせるくだりは痛快です。
こんな志と信念、エネルギーを持った技術者がもっと増えれば、
日本はさらに世界でのプレゼンスが上がっていくと思います。
小手先ではなく、経済だけではなく、真善美を会社事業を通じて追求姿勢に感銘を受けたのと、
日本が世界のリーダーになるためにも必要な本だと思いますので☆5つです。
あるときは採算を度外視しつつも新しいことに挑戦する、製造業者として敢えて困難な道を選択する心意気がすばらしい。