ショートケーキの苺にはさわらないで (ショコラ文庫) の感想

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参照データ

タイトルショートケーキの苺にはさわらないで (ショコラ文庫)
発売日販売日未定
製作者凪良 ゆう
販売元心交社
JANコード9784778117627
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ボーイズラブノベルス

購入者の感想

凪良さんの作品は、本作やまばたきを三回のようなトンでも設定モノよりは、恋愛前夜や散る散る満ちるのような、心情を丁寧に描いた現実味のあるお話の方がいいなぁと思いました。

凪良さんのトンでも設定作品は夜中にふと思い出すと結構ゾッとする箇所もありますね汗

BL作家さんなのでもちろんBL話なのですが、本作では今現実に起こっている領土問題や高齢化問題、食料自給率の低さなどの社会問題を提起したいという想いがあったのかな、と感じます。
作家さんが著作の中で持論を展開するのは当然のことですが、恋愛話をとっくり読もうと思っていたので(表紙やタイトルからそういう話と思ってました)若干目を背けたくなる現実が重かったですね。まぁ背けちゃいけないんですけども。

この広いBLの世界の中…、普通のBLノベルとしてなら悪くない出来だと思いますが、凪良作品としてはあまり良作だとは思えません。や、凪良先生への期待を除いた純粋な評価でも★3つぐらいかな。

政治的な設定の生々しさを指摘してる方もいらっしゃいましたが、確かに。普段、政治的な要素にはうとい私にも少し神経の端に引っかかる感じはありました。でも、まあ、戦争中という設定上それは良しとしましょう!

何よりもこの作品のクオリティを下げているのは、ドールという存在の設定の半端さかな、と思います。機械だけど、神経があって、感情があって、食事もする、涙もする、などなど…人間と全く違わないです。その機能の素晴らし過ぎさについつい’え?どうやって?’と 考えてしまうのです。私の脳が古くて、この進歩した設定に着いていけないだけなのかも知れませんが、違和感が拭えなくて読んでる間中、悶々と考えてるせいで全然話にシンクロ出来なかった。

また、話の後半の都合のいい展開にも気持ちをさめさせられました。あとがきを読んでも、’何言ってるんだ?’って感じで、実は、凪良先生の中でもドールの設定が定まっていないのでは?と考えてしまいます。

酷いこと書きましたが、凪良先生の作品は好きです。凪良入門を考えてる方には他の作品から読むことをオススメします。

最近の凪良先生の話は、泣かされることが多くて困ります。
一気に読み終え、また途中から読み返し涙するということを繰り返しました。とても素敵な作品です。
最初は変わったタイトルだな、と思いながらこの本を手に取りました。
どこかで会話の中に出てくる言葉なのかと思っていたら、思いのほか早くに出てきてちょっとびっくり。
でも、この言葉は最後までキーワードとなって二人の思いをつなげていきます。
アンドロイドが相手ということで、SFチックな感じかと思いきや、話はごく普通の近未来的な日本。
主人公の南里は、ドールをこよなく愛するドールオタクな人ですが、とてもいい人です。大学のサークルもドールサークルに入っていて、そのオタク仲間たちがまたいい味を出しています。
南里はドール、しかも裏ドール(性交渉のドール)をいつか手に入れるため、せっせとバイトに精を出しますが、そこで運命の出会いをします。虐待と思えるような仕打ちを受けていた裏ドールを守るため、貯めていた大金をはたいて買取り、家に連れてきます。このドールにはシンという名前を付け、二人で少しづつ歩み寄り、幸せな時を過ごしていきます。シンの真っ白な感じがまた微笑ましく、南里の持つオタク特有のじれったさと相まって、また良いです。
でも、幸せな時間は長く続きませんでした。平和なはずの日本が戦争の当事者となり、人間を徴兵しない代わりにアンドロイドの徴収を始めるのです。昨今の状況を考えると、あり得ない話ではないな、と思いました。
二人は逃げるのですが、逃げ切れるものでもなく、南里とシンは引き離されてしまいます。
この辺りから、ただただ涙ながらに読み続けました。
長い年月をかけながら最後はハッピーエンドとなりますが、そこまでにも紆余曲折ありますので、後半はティッシュ必須です。
凪良先生の泣ける作品ベスト1、2を争う物語です。

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