青春ピカソ (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 青春ピカソ (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 岡本 太郎 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101346212 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
書名からピカソの青春の苦労話を想像するとすれば、肩透かしを食らう。もちろん青春の苦悩への言及はあるが、それに留まらず、岡本の考えるピカソの魅力の本質をこれでもかと言う程抉り出している。そして岡本のピカソ論が、抽象芸術やキュビスムに対する入門書にもなっている点が本書を更に魅力的にしている。僕は芸術を学んだことは皆無に等しく、ピカソのような抽象的な絵に惹かれつつもほとんど理解出来ないでいたが、本書を読んで先が見えてきた気がしている。そういう芸術の魅力を理解出来た気になっている。初版は昭和28年なのに、読みやすくもあり、ほんとうに「読んでよかった」と思える本だった。0