虚像の政商(上) (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 虚像の政商(上) (新潮文庫) |
発売日 | 2014-03-28 |
製作者 | 高杉 良 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101303338 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 経済・社会小説 |
購入者の感想
オリックスの宮内氏をモデルにしたとおぼしき経済小説で、元は「週刊新潮」に連載されていた実録風の長編モノのよし。もっとも、規制緩和の旗振り役を務めつつ、小泉氏や竹中氏とタッグを組み、新自由主義を標榜する一方、内実は規制緩和の「成果」を自らの事業拡大に誘導してみせた、というあからさまな政商ぶりは、上巻ではさほど踏み込んでは描かれてはいない。全体に淡々とした展開というべきか。また、どこまでが取材に基づく事実なのか、どこからが創作(憶測)なのか判然とせず、面白いエピソードも期待したほどに多くはなかった。下巻の急展開を期待することにしたい。