OUT 下 (講談社文庫 き 32-4) の感想
参照データ
タイトル | OUT 下 (講談社文庫 き 32-4) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 桐野 夏生 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062734486 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
上巻を読んでいる時は、弥生の事件にかかわった人達の間の信頼性の薄さや刑事の執拗な捜査から、
いつか絶対バレるだろう、それだけのリスクを犯して雅子が弥生に協力する理由を、
読者がどれだけ納得出来るように描けるかがポイントだと思った。
ところが下巻に進むと、それまでのリアルな描写が減り、展開がドラマチックになって行く。
作者の筆致により引き込まれるように読み進められるものの、さすがに事件の当事者弥生までもが
蚊帳の外に出された時は、主役が雅子だとはわかっていても、そんな〜と思ってしまった。
二人の間に流れるような運命的な描写は理解出来たが「死なないで」は個人的にはNG。
単に好みの問題だが、そういう二人だからこそ惹かれ、
一緒になれない事も運命とわかりきっている雅子にこのセリフはちょっと安っぽい感じがした。
いつか絶対バレるだろう、それだけのリスクを犯して雅子が弥生に協力する理由を、
読者がどれだけ納得出来るように描けるかがポイントだと思った。
ところが下巻に進むと、それまでのリアルな描写が減り、展開がドラマチックになって行く。
作者の筆致により引き込まれるように読み進められるものの、さすがに事件の当事者弥生までもが
蚊帳の外に出された時は、主役が雅子だとはわかっていても、そんな〜と思ってしまった。
二人の間に流れるような運命的な描写は理解出来たが「死なないで」は個人的にはNG。
単に好みの問題だが、そういう二人だからこそ惹かれ、
一緒になれない事も運命とわかりきっている雅子にこのセリフはちょっと安っぽい感じがした。