橋本國彦:交響曲第2番/三つの和讃/感傷的諧謔 の感想
参照データ
タイトル | 橋本國彦:交響曲第2番/三つの和讃/感傷的諧謔 |
発売日 | 2011-11-09 |
販売元 | ナクソス・ジャパン |
JANコード | 4945604728690 |
Disc 1 : | 交響曲第2番 第1楽章 - 第2楽章 三つの和讃 第1曲《宝林宝樹微妙音》 - 第2曲《清風宝樹をふくときは》 - 第3曲《一一の花のなかよりは》 感傷的諧謔 |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » クラシック » オペラ・声楽 |
購入者の感想
橋本國彦による交響曲第2番の存在は以前から承知していたが、これまで聞いたことがなかった。言うまでもなく、本曲は戦後の新憲法制定を記念した企画であるが、戦争と共に生きざるを得なかった作曲家の反省をこめた意図があるにせよ、その厳粛にして高貴な曲想には感嘆した。近年、憲法改正の論議がかまびすしいが、単なる綺麗ごととしてではなく、本曲の存在は戦争放棄の理念と実践の必要を想起させるものがあるように思う。また、この音盤で有り難いのは「三つの和讃」が収録されていることである。親鸞聖人の浄土和讃からとられたこれら三つの和讃には、聞きなれた読経としてではない和讃の感動を新たにさせられる。