大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ディケンズ |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784102030011 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
慈愛、許しなどキリスト教の精神に溢れたディケンズ晩年の傑作です.
貧しい孤児から一転、姿を見せぬ恩恵者からの財産相続の見込みにより紳士となる主人公ピップ、婚約者の裏切りにより婚礼の朝から失意のまま何十年も時が止まったままの裕福な老婦人と美しく謎の魅力に満ちたその養女エステラ。
これだけで十分個性に富んだ登場人物が揃ってしまいましたが、そのまわりを固める人々がまた良くも悪くも人間味に溢れた人物ばかりなのはさすがディケンズ、と唸らされます。
下巻は結果が知りたい一心で止まることなく読み通してしまいました。世俗的な物差しで自分より劣っている、と見下していた相手が実は人間としてずっと上等な人物であることを知る過程には涙がかかせませんでした。地位や名誉や財産が幸せの物差しではないことを教えてくれる素晴らしい作品です。
貧しい孤児から一転、姿を見せぬ恩恵者からの財産相続の見込みにより紳士となる主人公ピップ、婚約者の裏切りにより婚礼の朝から失意のまま何十年も時が止まったままの裕福な老婦人と美しく謎の魅力に満ちたその養女エステラ。
これだけで十分個性に富んだ登場人物が揃ってしまいましたが、そのまわりを固める人々がまた良くも悪くも人間味に溢れた人物ばかりなのはさすがディケンズ、と唸らされます。
下巻は結果が知りたい一心で止まることなく読み通してしまいました。世俗的な物差しで自分より劣っている、と見下していた相手が実は人間としてずっと上等な人物であることを知る過程には涙がかかせませんでした。地位や名誉や財産が幸せの物差しではないことを教えてくれる素晴らしい作品です。