大学入試 地理B論述問題が面白いほど解ける本 の感想

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参照データ

タイトル大学入試 地理B論述問題が面白いほど解ける本
発売日販売日未定
製作者宇野 仙
販売元中経出版
JANコード9784806136491
カテゴリジャンル別 » 教育・学参・受験 » 高校教科書・参考書 » 地理

購入者の感想

二次試験で地理を出題する大学が少ないため、どうしても地理論述の参考書には需要がなく、従って選択肢も少ない。個人的調査に基づけば、この本と河合塾の参考書が双璧を成している。地理論述はセンターレベルの知識だけでは対策が難しいところにあって、二次レベルの知識・考え方を簡潔に紹介する参考書は非常に少ないが、本書はその厚みからもわかるように、非常に内容が充実している。
かの有名な『地理の完成』を読み込めばもちろん論述対策になるが、最短距離ではない。一部の地理好きが手を出す専門書であり、受験参考書としてはサブにしかなり得ない。もちろんもっていて損はない。
さしあたって本書で知識を補いつつ、短い字数に必要な要素を詰め込む練習を積むのがよい。その際模範解答の表現が少々しっくりこなくとも、字数制限がある以上簡潔な表現は取り入れるべきである。
本書は全体として満足のいく参考書であるが、少々強引な解説などもあり、信奉するほどの良書とは言えない。やはり本書で論述力の基礎を要請し、あとは過去問演習に取り組み地理教員等に添削してもらうのが良いと思う。

萌え系のイラストが載っている中経出版の「面白いほど」シリーズからの出版なのでてっきり内容が薄いと思ったら、全くそんなことはなかった。むしろ、講義調の参考書としてここまで問題集としも使えるものを提示された、著者に敬意の念を感じる。

東大、京大、一橋を目指す人のための論述集といった趣。東大では最初に問題番号を割り振ってから書き始める、一橋は改行して答案を書くと文字数が足りなくなるので(=解答する分のマスしかない)気をつけなさい等、実践的な内容が書いてある。本編の内容は、実際の入試でよく見かける論述問題ばかり。問題を見たときの第一印象を生徒が「〜と書いてあるけど、どういうことを連想すればいいのかな?/この内容だけだととても70字はうまらないなあ」等のようにつぶやき、さながら実戦形式。この受験生程度の連想は「基礎知識」を持っていればできるのだが、そこからあと一歩(もしくは2歩3歩)突っ込んだレベルまで、講義調の解説で引っ張って行ってくれる。

現在の入試レベルや学生レベルを鑑みて作られた現代版「権田地理」と言ってもいいだろう。
センターが終わって二次の対策をしなくちゃいけないが論述対策は何もやっていない・・・という人でも、これを一か月やりこめば合格ラインにはたどり付きそうである。

索引もついているので、自分が教科書や他の問題集で学習した用語、国をこの本の問題の文脈で捉えることもできる。いろんな使い方ができ、一石二鳥だ。

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