小学4年生の世界平和 (角川書店単行本) の感想

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参照データ

タイトル小学4年生の世界平和 (角川書店単行本)
発売日2014-03-27
製作者ジョン・ハンター
販売元KADOKAWA / 角川書店
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

著者が担任するクラスで行う「ワールド・ピース・ゲーム」では、子供たち(ときには大人たち)が複数の国の首相や閣僚、部族の長、国連や世銀の担当者となって、交渉や提携、威嚇や軍事行動を通じて世界を動かしていく。勝利条件は、全ての国の資産がゲーム開始時より増えていること。「破壊工作員」は見破られずにどう行動するのかと思ったら、進行役である著者にゲームのない日などにメールやメモで指示を伝えるとのこと。中々よく考えられている。ゲームを通じて子供たちが変わっていく様は興味深い。

著者が日本やインドの寺で修行していたことや、ゲームが孫子の考えに基づいていることも面白い。終盤のエイミーの話では、著者が孫子読みの孫子知らずで、エイミーの方が孫子を理解していたことが分かってしまい可笑しい。ギャリーは世界に大損害を与えてしまったが、裁きの場での態度は立派だった。同年代の頃、自分や級友はもっと粗雑で馬鹿だった。

これまで行ったゲームでは、もう駄目かと思うことも何度もあったが、最後は全て勝利しているとのこと。子供向けにはその方が良さそうだが、この点は現実離れしていると言わざるを得ない。一方で、このゲーム自体はとてもインスピレーションに富んでいて、そのアイディアは他の分野にも使えそうだ。

ただ、本書は全体としてやや脈絡がなく、記述は冗長だ。その点が残念。

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