ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 の感想

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参照データ

タイトルハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
発売日販売日未定
製作者ダニエル・ピンク
販売元三笠書房
JANコード9784837956662
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 人生論・教訓

購入者の感想

翻訳した大前さんは、当初「第四の波」という題名を考えたそうです。
アルビン・トフラーが著した情報化時代=第三の波の次が、この本の内容でもあるコンセプチュアルの時代=第四の波ということです。
一読して感じましたのは、この本に書かれていることは決して最近になって重要になった事柄ではなく、以前から重要視されてきたもので、さらに必要性を増した事柄だということです。
ですから、お読みになればそれほど目新しい話が並べられていることはないと思います。
何がこれまでと違うかというと、この本自体が「ハイ・タッチ」な作りがされていることだと思います。
右脳、左脳の話題から出発し、途上国の労働賃金との競争に晒されているビジネスマンの立場を明らかにし、右脳タイプ、すなわち「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」な能力が重要になっていることが示されます。
そして、ハイ・コンセプト/ハイ・タッチの能力を増すための6つの感性が紹介されます。
1.機能でなく「デザイン」
2.議論よりは「物語」
3.個別よりも「全体の調和」
4.論理ではなく「共感」
5.まじめだけでなく「遊び心」
6.モノよりも「生きがい」 

日本で作られている製品はすでにこういった視点で生み出されているものも数多く見受けられると思いますが、そうでないものもたくさんあります。付加価値と呼んでいるものに近いでしょうか。
この本が役に立つのは、そういったことに具体性と指針を与えたことにあると思います。
漠然とした付加価値に、根拠を与えることが為されたのではないかと思います。
それによって、ハイ・コンセプトの重要性をより標準的な価値観として成り立たせることができるのだと思います。
ただしこれは、所得がある程度高い人を対象にした話であると思います。
先進国で良い暮らしをしてゆくための給料をもらうにはどんな能力が必要か?という問いへの回答、と前書きで大前さんも示されています。

色々なビジネス本が出ていますね。なるほどと思うことは多いのですが、なかなかないのが、そうすればいいのかな?という道筋を与えてくれる本です。この本はずばりそれを与えてくれると思います。

6つのスキルを重要スキルとしてあげており、その六つは、1)機能ではなく、デザイン 2)議論よりは物語、3)個よりも全体のシンフォニー4)論理ではなく共感、5)まじめだけでなく、+あそびごころ、6)物より生きがいです。

車を例にとれば、すでにどれも使う上での機能は似たり寄ったり。するとどこで差がうまれてきて、その差を生み出せる価値ある人材になるにはどうすればいいのか?そんなことを考えてみたい人にお勧めです。0

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三笠書房から発売されたダニエル・ピンクのハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代(JAN:9784837956662)の感想と評価
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