ベンヤミン・コレクション〈4〉批評の瞬間 (ちくま学芸文庫) の感想

ベンヤミンのアンソロジー、第4巻は、文学作品に関する批評を収録。
ハイライトは、ボードレールにおける第二帝政期のパリ、だろう。
パサージュ論のもとになった、といわれる文章には、ベンヤミンの思想が凝縮されている。
ほかに印象に残ったのは、カフカとホフマンスタールに関する批評。
また、サラリーマン、という小説を論じた文章も、現代にも通じる点が多く、興味深かった。