ベンヤミン・コレクション 7 〈私〉記から超〈私〉記へ (ちくま学芸文庫) の感想

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タイトルベンヤミン・コレクション 7 〈私〉記から超〈私〉記へ (ちくま学芸文庫)
発売日販売日未定
製作者ヴァルター ベンヤミン
販売元筑摩書房
JANコード9784480095985
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 全集・選書 » ドイツ文学

購入者の感想

1969年に晶文社が出し始めた「ベンヤミン著作集」の人気は、先行する「ポール・ニザン著作集」の人気には及ばなかったように記憶している。しかし、今やポール・ニザンはほぼ忘れ去られたのに比して、ベンヤミンは数社から競って翻訳が出るような、読書人大人気作家、批評家となってしまった。学生時代に金がなくて、ベンヤミン著作集を買えなかった悔しさから、ベンヤミンの新しい訳本が出ると、せっせと買ってきたので、本棚には、ベンヤミンの本がたくさん並んでしまった。しかし、正直なところ、何年たっても、ベンヤミンの本は難解であり、理解できずに終わったり、途中で投げ出したりが多い。私にとって、一番わかりやすく、面白いベンヤミンの本は、ベンヤミンの本であって、ベンヤミンの本でない「パサージュ諭」である。
さて、「ベンヤミン・コレクション」の最終巻である、本書の読後感を書くと、20歳から死の年までの履歴書7通と、手紙等を収録した第二編<私>記1.は、具体的内容で、わかりやすい。19歳の旅日記、その他の旅日記、日記を収録した第三編<私>記2.も読みやすく、一読了解できるものが多い。第四編対話編ではいつもの難しいベンヤミンになり、第五編学校改革・教育は子供がテーマの話なのに、相当に難しい。第六編超<私>記1.第七編超<私>記2.は難易度いろいろだが、女優メイ・ウォンのいじわるスケッチがちょっと面白く、女流作家コレットへのいじわるインタビューが大変に面白かった。

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