社長は少しバカがいい。~乱世を生き抜くリーダーの鉄則 の感想

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タイトル社長は少しバカがいい。~乱世を生き抜くリーダーの鉄則
発売日販売日未定
製作者鈴木喬
販売元WAVE出版
JANコード9784872906004
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » リーダーシップ

購入者の感想

著者は、ユニークなネーミングでヒット商品を産み出すエステー株式会社の会長。昨年だったか「がっちりマンデー」というテレビ番組に出演されているのを拝見して、べらんめえの率直な語り口と、もうすぐ80歳を迎えられる年齢とは思えないバイタリティにほんとうに驚かされたのだが、本書でも、著者のべらんめえとバイタリティが炸裂している。本書を読み進めて行くうちに幾度となく声を出して笑ってしまった。

たとえば、こんな具合である・・・

・・・自社よりも強力な競合他社による安値攻撃を受けたときときに、価格維持を決めて営業部隊に檄を飛ばすときの著者の言葉。「こういうときのために、お前ら雇ってんだからな、なんとかしろ。もういよいよとなったら土下座してでもいいからお店に置いてもらえ。ウソ泣きの100回くらいやりやがれ。俺なんか、ウソ泣きなんて一万回はやってるぜ」。「まったく食えない親爺だなぁ」という部下の顔が目に浮かぶ。

・・・新製品を商品化しようと思いついて、社員を集めてアイディアを披露したときに、著者が社員の躊躇に感づいて発した言葉。「バカヤロー。俺は社長兼チーフ・イノベーターだからな。逆らったら打ち首じゃ」。「労働法があるから打ち首にはできません」と茶々をいれる部下も微笑ましいが、それに対して「お前な、そんな硬いことを言うんじゃねえよ」と返す著者も可愛い。

これ以上書くとネタバレになってしまうので、これらのエピソードの顛末については、本書に直にあたっていただくとして、著者の経営者としての真骨頂は、もちろん、このようなべらんめえ口調だけにあるのではない。BSとキャッシュフローを重視する堅実経営、徹底した在庫管理、人材育成など、しっかりとしたビジネスのベーシクスに裏打ちされているのである。そのうえで、社長の仕事は「会社戦略を作ること」と「それを社員に確実に実践させること」だと明確に定義して、それを実行している。著者の言動は一見、破天荒のように見えるけれど、経営者としての著者の本当の実力は、「方針を示す」→「プランを作る」→「部下にモチベーションを与える」→「実行する」→「検証する」→「軌道修正して実行する」ということを、気負うことなく、しかし厳しく徹底して着々と実行していくところにある。

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