奇跡のご当地ヒーロー「超神ネイガー」を作った男~「無名の男」はいかにして「地域ブランド」を生み出したのか~ の感想
参照データ
タイトル | 奇跡のご当地ヒーロー「超神ネイガー」を作った男~「無名の男」はいかにして「地域ブランド」を生み出したのか~ |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 海老名 保 |
販売元 | WAVE出版 |
JANコード | 9784872904116 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
特撮ヒーローものが好きな人間として、読みはじめました。
秋田県限定ご当地ヒーローという「ゆるキャラ」「パロディ・笑い」の精神と、どまんなかの正調ヒーローとがどんなふうに著者の中でかみあっているのか、を見たかったのです。
読んでみて、ほんとうに感心しました。ネイガーはその両方であり、キリタンソードや比内鶏クラッシュは、吹きだしてしまうような笑いとパロディのアイテムなのですが、それが著者の中では「りりしいヒーロー」と少しも矛盾していない。
これは「陰」と「陽」を組み合わせるというビジネスの秘訣としても、本の中で語られています。
それを読んだとき、そう言えば、なるほど、本家の仮面ライダーの怪人たちもいま思えばかなりユーモラスだったなと、子ども向けヒーロー物について新たな目を開かれました。それだからこそ「なまはげのパワー」は、単なるフェイクや洒落ではなく、本気なのだ、とも。
前半はヒーロー大好きな著者が、プロレスラーを目指し、怪我で挫折、スポーツジムをオープン、という熱血の半生が語られます。著者はエッセイとして自分をふりかえるのではなく、この経験が次のビジネスにつながった、という分析を諸処に織り込みながら話を進め、後半はネイガーの成功物語とその理由の分析になってゆきます。80対20の法則とか、スパイラル発展理論とか、地域ビジネスをたちあげようとする読者にも役立つようなまとめ方ですが、読んでいて心をふるいたたせられたのは、そのハウツーにおさまりきらない著者の、ヒーロー愛というか熱狂の本気度でした。
なんといっても「毎日が夏休みの小学生気分」「五歳くらいの自分がいつも自分の中にいる」という人生を実現していることが、もっとも素晴らしいと思えました。大人の本気でもって、子どもたちを楽しませる。ヒーローものに対する、手を抜かないこだわりがあってこそのビジネス展開。その両面がじつにみごとです。
「僕は一過性のムーブメントを興すために「超神ネイガー」を作ったのではない。僕は本気で”百年先も秋田で生き続けているヒーロー”を作る気でいる」
笑いながらも心が熱くなる人生の書としてお勧めします。
秋田県限定ご当地ヒーローという「ゆるキャラ」「パロディ・笑い」の精神と、どまんなかの正調ヒーローとがどんなふうに著者の中でかみあっているのか、を見たかったのです。
読んでみて、ほんとうに感心しました。ネイガーはその両方であり、キリタンソードや比内鶏クラッシュは、吹きだしてしまうような笑いとパロディのアイテムなのですが、それが著者の中では「りりしいヒーロー」と少しも矛盾していない。
これは「陰」と「陽」を組み合わせるというビジネスの秘訣としても、本の中で語られています。
それを読んだとき、そう言えば、なるほど、本家の仮面ライダーの怪人たちもいま思えばかなりユーモラスだったなと、子ども向けヒーロー物について新たな目を開かれました。それだからこそ「なまはげのパワー」は、単なるフェイクや洒落ではなく、本気なのだ、とも。
前半はヒーロー大好きな著者が、プロレスラーを目指し、怪我で挫折、スポーツジムをオープン、という熱血の半生が語られます。著者はエッセイとして自分をふりかえるのではなく、この経験が次のビジネスにつながった、という分析を諸処に織り込みながら話を進め、後半はネイガーの成功物語とその理由の分析になってゆきます。80対20の法則とか、スパイラル発展理論とか、地域ビジネスをたちあげようとする読者にも役立つようなまとめ方ですが、読んでいて心をふるいたたせられたのは、そのハウツーにおさまりきらない著者の、ヒーロー愛というか熱狂の本気度でした。
なんといっても「毎日が夏休みの小学生気分」「五歳くらいの自分がいつも自分の中にいる」という人生を実現していることが、もっとも素晴らしいと思えました。大人の本気でもって、子どもたちを楽しませる。ヒーローものに対する、手を抜かないこだわりがあってこそのビジネス展開。その両面がじつにみごとです。
「僕は一過性のムーブメントを興すために「超神ネイガー」を作ったのではない。僕は本気で”百年先も秋田で生き続けているヒーロー”を作る気でいる」
笑いながらも心が熱くなる人生の書としてお勧めします。