Airframe の感想
参照データ
タイトル | Airframe |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Michael Crichton |
販売元 | Random House Audio |
JANコード | 9780679455653 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » Random House |
購入者の感想
出張が続くので、文字通り飛行機の中でドキドキしながら読もうと思って買いました。
が、いい意味で内容は予想に反したものでした。航空機事故をきっかけに作者ならではの鋭いメスが航空機産業に入るのかと思いきや、勿論それもなくはないのですが、むしろ事故を追いかけるマスコミを容赦なく叩きのめしているのが実に痛快でした。軽薄で、表面的で、真実などに興味は無く、見た目やインパクトのみで勝負する彼らの姿勢は本来の報道とは似ても似つかぬものであり、恥ずかしげもなくエンタメ路線を標榜する本邦の阿呆テレビ局も同様です。こうしたマスコミは最早「社会悪」とも言うべき存在であり、最新作“State of Fear”ではP.L.M.(政治家、弁護士、メディア)としてより大きなスケールで取り上げられることになります。
その一方で、業界人である作者が身内の業界をここまで揶揄していいのかしらとか、もしかしてそこをウリにしているのだとすればコワイなぁとか思ったりしました。
でも、読後感はとっても爽やかです。おすすめの一冊。
蛇足ですが、主人公がFord社の社内ポリティクスに嫌気がさして転職したり、旦那もトヨタに転職したり、ちょっぴり日本贔屓な設定も出てきます。
が、いい意味で内容は予想に反したものでした。航空機事故をきっかけに作者ならではの鋭いメスが航空機産業に入るのかと思いきや、勿論それもなくはないのですが、むしろ事故を追いかけるマスコミを容赦なく叩きのめしているのが実に痛快でした。軽薄で、表面的で、真実などに興味は無く、見た目やインパクトのみで勝負する彼らの姿勢は本来の報道とは似ても似つかぬものであり、恥ずかしげもなくエンタメ路線を標榜する本邦の阿呆テレビ局も同様です。こうしたマスコミは最早「社会悪」とも言うべき存在であり、最新作“State of Fear”ではP.L.M.(政治家、弁護士、メディア)としてより大きなスケールで取り上げられることになります。
その一方で、業界人である作者が身内の業界をここまで揶揄していいのかしらとか、もしかしてそこをウリにしているのだとすればコワイなぁとか思ったりしました。
でも、読後感はとっても爽やかです。おすすめの一冊。
蛇足ですが、主人公がFord社の社内ポリティクスに嫌気がさして転職したり、旦那もトヨタに転職したり、ちょっぴり日本贔屓な設定も出てきます。