アメリカ人はなぜ肥るのか (日経プレミアシリーズ) の感想

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タイトルアメリカ人はなぜ肥るのか (日経プレミアシリーズ)
発売日販売日未定
製作者猪瀬 聖
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532260989
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

アメリカ人が太っている理由で特に食事について、及び貧困が太る原因についての事細かな事例が多数ある。
ま、これだと太るなって思う。でも同じような事例が多く、半分も読めば内容は理解すると思う。
同じような事例が多く、最後まで読んでも同じ事例だらけだった。

コカ・コーラが学校にボーナスを払う…。このくだりには、正直、笑ってしまった。

<医学・健康>のコーナーでこの本を見かけたので、栄養学的な話なのかな、と思ったが、そういう本ではなかった。
肥満問題を社会構造との関連で捉えようとした本である。

ファストフードの席巻が、アメリカ人を太らせている、と指摘する。中でも、コーラが"有力犯"であるらしい。高カロリーが体にダメージを与えるだけでなく、甘い清涼飲料水のカブ飲みが味覚を破壊してしまうという。
寿司をつまみにコーラを飲むという風景もアメリカでは珍しくないそうだ。話がこうなってくると、もはや私の想像力の圏外だ。

以前読んだ『ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)』(堤未果)でその概要は知っていたが、<デブ>と<貧困>は相関関係にあるという。アメリカにおいては、デブは贅沢病ではなく、その逆なのだ。本書には、的確な数字的データが示されていて、この相関関係がよくわかる。

驚いたことに、アメリカでは、「肥満児通信簿」なるものがあるそうだ。
ファストフード業界は、貧困層と子供をターゲットにマーケティングを展開してきたようだ。株主の利益を最優先するアメリカ型資本制社会では、企業の社会的責任はタテマエでしかないということは、歴史が物語っている。

著者は、ファストフードの値段が安い理由について、トウモロコシ農家への莫大な補助金の存在を指摘する。トウモロコシ農家は40年もの長期にわたり、補助金の恩恵にあずかっているという。こうして安価なトウモロコシが量産され、コーラなどの清涼飲料水の価格は抑えられ、誰でも手軽に買える商品として流通してきた。いまや清涼飲料水の甘みは、砂糖によるものではない。甘味料としてコーンシロップが使われているのだ。

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