タオ―老子 (ちくま文庫) の感想

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参照データ

タイトルタオ―老子 (ちくま文庫)
発売日販売日未定
製作者加島 祥造
販売元筑摩書房
JANコード9784480422675
カテゴリ人文・思想 » 哲学・思想 » 東洋思想 » 東洋哲学入門

購入者の感想

私は、沢山の老子の本を読みましたが、老子は理解できないものと諦めておりました。
ところが、この本の著者の加島祥造さん自身がそうであったとあり、興味を引かれました。
詩人、英文学者であり、イェーツやポーなどの優れた英文詩も翻訳した加島さんは、英訳された老子で老子に開眼したそうですが、これには驚くと共に、確かに老子の日本語の翻訳がどれも、あまりに学術的で小難しい書き方をしており、別に試験勉強で老子を読むわけではなく、老子の根底に流れる美しいものを知るという最も重要な目的には向かないと思いました。
これを読み、老子は言葉の正確な意味を知っても分るものではなく、純朴な心の部分に作用させて初めて理解できるものであると思いました。
老子の初学者はもちろん、老子について相当な知識をお持ちの方にもお薦めしたい本です。

単行本の時に感動し、文庫になってすぐ買いました。
老子の言葉を加島さんの言葉で意訳したアフォリズムなのですが、
落ち込んだときなどにパラパラと読めて、いい。
「道(タオ)」とは何か……という考え込むような本ではなく、
生き方、人との接し方などが、
加島老子の言葉になって語られる。

ぼくらはひとに/褒められたりけなされたりして/
びくびくしながら生きている。自分がひとにどう見られるか/
いつも気にしている。しかしね/そういう自分というのは/
本当の自分じゃあなくて、/社会にかかわっている自分なんだ

……社会なんてたかがしれているんだよ、と続く。
マイナス思考だと批判する人もいるが
一つの生き方とスタイルとして、あってもいいものだと思う。
人間関係に悩んでいたりコミュニケーションのあり方を探ってる人には
一つの指針となると思います。0

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