中国笑話集 (ちくま文庫) の感想
参照データ
タイトル | 中国笑話集 (ちくま文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480034878 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 中国文学 |
購入者の感想
中国の様々な古典から笑話600篇を選んだもので、出典は『笑府』等の笑話本が主なものだが、90篇余りは『韓非子』『孟子』『戦国策』等の真面目な本からも笑える話を抜き出してきている。矛盾、漁夫の利、漱石枕流、朝三暮四と云った日本人にもお馴染みの故事や、江戸小咄等に形を変えて日本にも輸入されてきている話もあるが、大方は初めて目にするものだろう。酒や食事や金銭について、男女(?)の仲や房事について、様々な商売や職業について、切り返しの妙、トンチンカン、の5つのテーマでまとめられており、極く短い話ばかりで、最短2行で終わってしまう。
また通常の訳本だと訳文の後で一旦注を読んでまた本文と突き合わせてみないと何が面白いか解らないものが結構あるのだが、本書は必要な注は予め本文の前に補っておき、読み進んでいけばそのまま笑えると云う非常に親切な作りになっている。ダジャレ等どうしても煩雑にならざるを得ないものは除外してあるし、古典なぞには興味がないと云う人でも充分楽しめる。
また通常の訳本だと訳文の後で一旦注を読んでまた本文と突き合わせてみないと何が面白いか解らないものが結構あるのだが、本書は必要な注は予め本文の前に補っておき、読み進んでいけばそのまま笑えると云う非常に親切な作りになっている。ダジャレ等どうしても煩雑にならざるを得ないものは除外してあるし、古典なぞには興味がないと云う人でも充分楽しめる。