国境の南、太陽の西 (講談社文庫) の感想

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参照データ

タイトル国境の南、太陽の西 (講談社文庫)
発売日販売日未定
製作者村上 春樹
販売元講談社
JANコード9784062630863
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » ま行の著者

購入者の感想

この作品はここ四年くらい年に一度通読しているんですが
何度読んでも、話がどういう風に展開していって、
どういう風に落ち着いていくのかを知っていたとしても
あるいは何度同じエピソードを追っても飽きがきません。
もちろん村上春樹さんの文章のポップさや
ストーリーテリングの巧みさというのはあるんでしょうが
読書を楽しむのに適当な長さだということと
他の村上さんの作品と比べてストーリー性の展開に乏しい分
一場面ごとの主人公の感情が緻密かつ繊細に描かれているので
読み返せば読み返すほど、そして本作のモチーフの関係上、
年を取れば年をとるほど味が出てくる、
するめのごとき魅力をこの小説が持っているのが
私が何度も読み返してしまう理由だと思います。
これが「ねじまき鳥」や「世界の終わりと・・・」ですと
するめが大きすぎるのでその味に飽きがきてしまうし、
かたや「羊をめぐる冒険」や「ダンスダンスダンス」ですと
展開で読ませるタイプの作品なので
「これするめじゃなくてさらみじゃん?」
ということになってしまいます。
よって繰り返して読む村上作品チャンピオンシップなんてのが
あったとしたならば私はこの作品に投票するでしょう。
いうなれば長く効く麻薬みたいな。
もはや一生モノです。

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講談社から発売された村上 春樹の国境の南、太陽の西 (講談社文庫)(JAN:9784062630863)の感想と評価
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