月下の一群 (講談社文芸文庫) の感想

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参照データ

タイトル月下の一群 (講談社文芸文庫)
発売日販売日未定
製作者堀口 大學
販売元講談社
JANコード9784061963597
カテゴリ文学・評論 » 詩歌 » 詩集 » 近代詩

購入者の感想

今、少しずつこの本を読んでいるのですが、質・量ともにすばらしい詩集です。
言葉の一つ一つがとても綺麗でシンプルで、翻訳者の技量やセンスが際立って優れている、贅沢な詩集だともいえます。
というのは、最初から通して読まなくても、ランダムに引っ張り出していつでも読めるという融通が利くから、とても贅沢。
まるで、とびきり上等のワインを飲みながらフルコース料理をゆっくりと堪能しているようにもとらえられる、そんな優雅な夜のような感覚をも味わえるかのよう。
秋の夜長の月下に、贅沢なおしゃれな詩集を味わってみてはいかがでしょうか?
月明かりで読む詩集って、とてもロマンチックですね。

 小生にしては いささか異例だが この本に初めてのレビューを書いているRaikaさんの文章に感銘を受けて 今 これを書いている。非常にイメージの湧くレビューである。まずは本書とは関係ないのだが。

 翻訳詩集は沢山あるが この月下の一群が白眉であると思う。堀口大学という詩人の代表作だとも思う。翻訳が代表作という詩人というのもおかしな話だが それだけ独創的な翻訳なのだと思う。

 そもそも詩を翻訳など出来ようか? そんな究極の難問に立ち向かう堀口の足取りは しかし 軽やかである。「作曲家」と「演奏家」という区別が音楽にあるが その意味では 本作の堀口は「演奏家」である。そう 音楽と同様に 演奏家には その曲を解して 新しい世界を作り上げることも出来るのだ。

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