「後継者」という生き方 の感想

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参照データ

タイトル「後継者」という生き方
発売日販売日未定
製作者牟田 太陽
販売元プレジデント社
JANコード9784833421171
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 実践経営・リーダーシップ » 企業経営

購入者の感想

■三省堂書店で、『「後継者」という生き方』が平積みされていた。「ビジネス書ランキング1位」だという。著者は、「牟田太陽」。「後継者」でありながら、名前は「太陽」。ご両親はなぜ、自分の息子に「太陽」という名前をつけたのだろうか。あえてプレッシャーを感じさせる名前をつけることで、力強く育ってほしいと願ったのだろうか。いろいろ妄想しつつ、勝手に同情してみた。そして、読み始めた。

■じつにけれん味のない堂々とした後継者の「生き方論」になっていた。社長であり、父であり、師匠でもありうる関係の大切さについて、類書とは異なり、事例をもって、体験をもって書かれていた。本文に読ませる力があった。

■ただし、一点だけ、私には不満が残る。それは、著者の話からは失敗談や弱さの吐露や悩みの類が1行も書かれていなかったことだ。むろん、著者は強い後継者なのだろう。しかし、その強さは、唐突な比較であるが、詩人・室生犀星の強さとは対象的である。室生の強さについて、中野重治はかつて、「弱さを知った強さ」のようなことを書いていた。さらに言えば、漫画『北斗の拳』のケンシロウもまた室生的だった。「友の死」に涙し、自らも傷つくことで、覇王ラオウを越えていったのである。

■私は1行も書かれていない弱さと悩みについて、著者自身になりかわり、妄想した。妄想の果ての結論は、「太陽という名前に、こうした1行は似合わない」という本人の自覚があるのではないかと思った。「どんなに辛くても、泣きたくても、僕は太陽であり続ける」その決意が1行も書かせなかったと思っている。そして、その決意こそ、著者のご両親が「太陽」という名前に託した想いではなかったかと思うのだ。じつに変なレビューになってしまった。

後継者の皆さん、一読をおススメする。

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プレジデント社から発売された牟田 太陽の「後継者」という生き方(JAN:9784833421171)の感想と評価
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