額田王の暗号 (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル額田王の暗号 (新潮文庫)
発売日販売日未定
製作者藤村 由加
販売元新潮社
JANコード9784101258225
カテゴリ古典 » 日本の古典 » 古代・中世文学 » 万葉集

購入者の感想

ヒッポ・ファミリークラブの女性メンバーが万葉集の和歌を手掛かりにその語学的知識を元に歴史上の謎解きをして行く、と言う昔のベストセラーの文庫本です。当時としては斬新な切り口に見えました。ヒッポの中ではバイブル的存在?

著者の藤村由加さんは、このプロジェクトを研究担当したヒッポトランスナショナル・カレッジの4人の女性を象徴しているが、実際の著者はヒッポのトップだった、と聞きました。時間を掛けてよく調べ、確かにこうして夢中になって遊ばないと学問なんて出来ない、と思います。上代朝鮮語?古代中国語?やらの知識を元に実際に万葉集に出て来る、私達が中学・高校で『この歌はこう言う事を謳っている』と教わったものをあっけなく覆し、実は韓国語の素養があるとこんな意味であることが分るのです、と振りかざした知識に見事に煙に撒かれます。

確かにそう言う見方もありでしょう。国粋主義者のオジサン達には大切な日本の宝が韓国や中国のものだなんて!と怒るかも知れませんが、その位当時の普通の人にはショッキングでした。歴史的事実と言う点から見ると一寸無理があるかも、と思うところも無くはないですが、学問なんてそんなものかも知れません。真実は過去にある訳ですから。

でも、上層階級が海外、特に韓国と結びつきの強かった事を思えば、そうだろうな、と思わせますし、私達日本人の欠落箇所のある歴史的知識にも眼が行きます。距離的にもこんなに近い国が影響し合わなかった訳が無いし、韓国の紀元前からの歴史を見れば、沢山の前政権担当者がナニカある度に追われて日本に身を寄せる事もあったに違いない、と推測します。でも、寒い所が嫌いで雪の無い温かい処に行きたいな、なんて友好的移住もあったかも。私の祖父母も雪が嫌で新潟から東京に大正時代に移動しました。そんなのもありかな?

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