ふつうがえらい (新潮文庫) の感想

百万回生きたねこなど絵本でお馴染みの著者だが、何冊か出ているエッセイの小気味よいことったらない。「ふふふ、私アンタのホントのこと、知ってるよ」とばかりにバッサバサと切り捨てる小気味よさもあれば、人目はばからずわーわーと泣いてしまう正直者でもあり、読み進むうちに「そうそう、私もそれが言いたかったんだ！」って拍手したくなる自分がいる。元気が出る。ホント元気が出る。自分も頑張るとするか。そんな勇気が湧いてくる一冊。