悪いことをして罰があたった子どもたちの話 の感想
参照データ
タイトル | 悪いことをして罰があたった子どもたちの話 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | エドワード・ゴーリー |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309272245 |
カテゴリ | 文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » 英米文学 |
購入者の感想
変わった絵本である。ベースとなる物語は1907年に刊行され、ゴーリーの挿し絵となったこの絵本が刊行されたのは、2000年のゴーリーの死後の2002年のことである。
ヒレア・ベロック(1870-1953)による「子どもたちのための訓誡物語」(1907)には12篇の物語が納められ、そのうちの7篇にゴーリーが絵をつけている。全編に絵がつけられなかったのはゴーリーが亡くなったため、と翻訳者は推理している。
似非教訓物語によって、次々と子供たちの死が描かれる様は、まさしく「ギャシュリークラムのちびっ子たち」の延長にある。教訓話で、悪いことをすればひどい目にあう、という怖い話でもあるはずなのだが、いつものゴーリーの作風であるようにカラリとしている。
短いものは扉絵を含めて3ページ、本編はいち見開きのみというものもある。しかし、奥行きのある世界が広がっている。
これまでのゴーリー絵本が好きであれば、期待しても心配なく手にできる絵本である。
ヒレア・ベロック(1870-1953)による「子どもたちのための訓誡物語」(1907)には12篇の物語が納められ、そのうちの7篇にゴーリーが絵をつけている。全編に絵がつけられなかったのはゴーリーが亡くなったため、と翻訳者は推理している。
似非教訓物語によって、次々と子供たちの死が描かれる様は、まさしく「ギャシュリークラムのちびっ子たち」の延長にある。教訓話で、悪いことをすればひどい目にあう、という怖い話でもあるはずなのだが、いつものゴーリーの作風であるようにカラリとしている。
短いものは扉絵を含めて3ページ、本編はいち見開きのみというものもある。しかし、奥行きのある世界が広がっている。
これまでのゴーリー絵本が好きであれば、期待しても心配なく手にできる絵本である。