聞き書き 着物と日本人―つくる技、着る技 (平凡社新書) の感想
参照データ
タイトル | 聞き書き 着物と日本人―つくる技、着る技 (平凡社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 原田 紀子 |
販売元 | 平凡社 |
JANコード | 9784582851106 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » アート・建築・デザイン » モード |
購入者の感想
着物。世界でも有数の美しい民族衣装であり、日本の染織工芸の粋を集めているが、大多数の日本人は敬遠する。敬遠される理由はいろいろ。価格、脱ぎ着や着こなしの際の面倒、洗濯のしにくさ、生活様式の変化によって簡単な手当も家庭で出来ないこと、気楽な着物が身近にないことなどだ。そうした中で、着物は「普段着」ではなく「晴れ着」「特殊なお洒落着」となり、価格はいよいよ上がり、消費者はそっぽを向く。売れなくなった着物は呉服屋だけでなく、周辺の生業を否応なしに潰し、培われてきたさまざまな手業や技術は今や絶えようとしている。
危機的な現在、着物の周辺を十数年にわたって聞き書きにした労作が本書だ。「労働着としての着物」「冬の労働としての糸紡ぎ、機織」「日常着としての着
危機的な現在、着物の周辺を十数年にわたって聞き書きにした労作が本書だ。「労働着としての着物」「冬の労働としての糸紡ぎ、機織」「日常着としての着