ボーダレス・ワールド の感想
参照データ
タイトル | ボーダレス・ワールド |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大前 研一 |
販売元 | プレジデント社 |
JANコード | 9784833413954 |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 各国経済事情 » 世界 |
購入者の感想
1989年に書かれた本ですが現在でも読む価値は十分にあります。個人的に本書が有益な点を2つ挙げると1)ポーターの戦略理論を批判している日本人の本では珍しいケース、2)統計数字を鵜呑みにすることの怖さを説得力ある例を用いて教えてくれる点です。特に1)に関しては著者の主張の成否に関わらず顧客価値と戦略論の関係を考えさせられる内容でした。また、バブル崩壊前に書かれた本ですが、当時はミクロ経済的に見ると日本経済は相当歪んでいたことが分かりました。この頃他に日本経済を悲観的に捕らえていた本というのは有名な「日はまた沈む」くらいではないでしょうか。
かつてMITで原子力研究者を目指した著者は、マッキンゼーに入社してから経済学を相当勉強したのだなと感じさせるレベルの高い内容です。マッキンゼーや大学教授などの肩書きがなくても本書や「企業参謀」を読めば氏の能力の高さには納得させられます。
かつてMITで原子力研究者を目指した著者は、マッキンゼーに入社してから経済学を相当勉強したのだなと感じさせるレベルの高い内容です。マッキンゼーや大学教授などの肩書きがなくても本書や「企業参謀」を読めば氏の能力の高さには納得させられます。