テンセント 知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌 の感想
参照データ
タイトル | テンセント 知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 呉 暁波 |
販売元 | プレジデント社 |
JANコード | 9784833423373 |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 各国経済事情 » 世界 |
購入者の感想
ヤフーとLINEの経営統合の背景として、米中巨大プラットフォーマーの台頭が挙げられていますが、中国代表として名前のあがったテンセントに興味を持ち、書店の店頭で購入しました。
著者はテンセント創業者ではなく、中国のジャーナリストです。5年にわたり密着取材し、テンセント創業から現在までの20年間の歩みが客観的に語られています。アリババのジャック・マーと比べてメディア露出の少ないポニー・マーの人間像、躍進のきっかけとなったQQやWeChat誕生のエピソード、「パクリ魔」として中国国内でも批判されている事実など、日本のメディアではほとんど報じられていない話が満載で面白かったです。
また、アリババやネットイース、盛大などとの熾烈な戦い(ほとんど三国志の世界!)、許認可当局(はっきり書かれていませんが中国共産党)との交渉など、中国企業は日本やアメリカ以上にタフな環境で戦っていることがよくわかります。よく中国企業は政府に守られているという言い方をされますが、守られる存在になるまでは本当に大変なんだとわかりました。その意味でテンセントという企業を理解する以外に、中国のネットビジネス全体を理解する上でも必読だと思います。いいか悪いかはともかく、このような企業がGAFAと並びたち、ヤフーやLINEが脅威と感じていることは事実なのですから。
500ページ以上ある大著ですが、日本語の訳文は読みやすかったです。また、オリジナルは3年前の時点の情報で終わっているのですが、直近3年間の情報も短いものの入っていて、ありがたかったです。
著者はテンセント創業者ではなく、中国のジャーナリストです。5年にわたり密着取材し、テンセント創業から現在までの20年間の歩みが客観的に語られています。アリババのジャック・マーと比べてメディア露出の少ないポニー・マーの人間像、躍進のきっかけとなったQQやWeChat誕生のエピソード、「パクリ魔」として中国国内でも批判されている事実など、日本のメディアではほとんど報じられていない話が満載で面白かったです。
また、アリババやネットイース、盛大などとの熾烈な戦い(ほとんど三国志の世界!)、許認可当局(はっきり書かれていませんが中国共産党)との交渉など、中国企業は日本やアメリカ以上にタフな環境で戦っていることがよくわかります。よく中国企業は政府に守られているという言い方をされますが、守られる存在になるまでは本当に大変なんだとわかりました。その意味でテンセントという企業を理解する以外に、中国のネットビジネス全体を理解する上でも必読だと思います。いいか悪いかはともかく、このような企業がGAFAと並びたち、ヤフーやLINEが脅威と感じていることは事実なのですから。
500ページ以上ある大著ですが、日本語の訳文は読みやすかったです。また、オリジナルは3年前の時点の情報で終わっているのですが、直近3年間の情報も短いものの入っていて、ありがたかったです。