お気に召すまま (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | お気に召すまま (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ウィリアム シェイクスピア |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784102020128 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 外国詩 |
購入者の感想
最初なかなか状況が理解しにくかった。ちょうどTVで放映されていたので見てから読み直したら理解できました。
弟に領地を奪われた公爵。
従妹のシーリアと仲良しのため公爵家邸内にとどめおかれた公爵の娘ロザリンド。
騎士ローランド・デ・ボイスの息子で長兄に迫害されている才能あふれる三男オーランドー。
これらの登場人物を中心に、幾組もの恋人たちが織りなす恋愛喜劇。
シェイクスピアの喜劇時代の後半に書かれた作品で、道化の言葉のはしばしに出てくる皮肉な視点は、後の悲劇時代の作品に通じるものがあっておもしろい。
ただし、ロザリンドがアーデンの森でオーランドーと出会ってからも、かたくなに男のふりをする動機や、オーランドーの長兄オリヴァーの心情の変化など、心理面の描き方が希薄でいささか物語として展開が唐突な気がする。
劇の脚本として、そこは演出家任せと言えば、演出家まかせなのかもしれない。
おしむらくは、訳者の福田氏の解説にある通り、作者が時代を空けて加筆したからか作品の端々に明らかな矛盾の箇所があるところである。それが、全体としての作品の完成度を下げている気がしてならない。
従妹のシーリアと仲良しのため公爵家邸内にとどめおかれた公爵の娘ロザリンド。
騎士ローランド・デ・ボイスの息子で長兄に迫害されている才能あふれる三男オーランドー。
これらの登場人物を中心に、幾組もの恋人たちが織りなす恋愛喜劇。
シェイクスピアの喜劇時代の後半に書かれた作品で、道化の言葉のはしばしに出てくる皮肉な視点は、後の悲劇時代の作品に通じるものがあっておもしろい。
ただし、ロザリンドがアーデンの森でオーランドーと出会ってからも、かたくなに男のふりをする動機や、オーランドーの長兄オリヴァーの心情の変化など、心理面の描き方が希薄でいささか物語として展開が唐突な気がする。
劇の脚本として、そこは演出家任せと言えば、演出家まかせなのかもしれない。
おしむらくは、訳者の福田氏の解説にある通り、作者が時代を空けて加筆したからか作品の端々に明らかな矛盾の箇所があるところである。それが、全体としての作品の完成度を下げている気がしてならない。