旅をする木 (文春文庫) の感想
参照データ
タイトル | 旅をする木 (文春文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 星野 道夫 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167515027 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » は行の著者 |
購入者の感想
何度、この本を読み返しただろう。初めて読んだのは高校生の時だったと思う。息のつく間もない生活を余儀なくされる東京で思春期を迎えていた僕は、星野さんの言葉に出合って救われた思いがした。写真もそうだけれど、星野さんの文章も優しい。しかし、それは甘やかすような優しさではない。自然の優しさがそうであるように、強さをも内包した優しさなのだと思う。この本にはいくつもの心温まる物語が収録されている。そして、それらの物語に加え、いくつもの素敵な言葉がさらなる彩りを添えている。
例えば、、、
「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは天と地の差ほど大きい。」
「私たちが生きることができるのは、過去でもなく未来でもなく、ただ今しかないのだと。」
忙しい生活を送っている人にこそ、この本を手にしてほしい。慌ただしい生活に身を任せていては感じ取れない「もうひとつの時間」が例外なく全ての人の心の奥底に流れている。星野さんの言葉が、忙しい生活で固まってしまった僕らの心を解きほぐすきっかけを与えてくれる。0
例えば、、、
「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは天と地の差ほど大きい。」
「私たちが生きることができるのは、過去でもなく未来でもなく、ただ今しかないのだと。」
忙しい生活を送っている人にこそ、この本を手にしてほしい。慌ただしい生活に身を任せていては感じ取れない「もうひとつの時間」が例外なく全ての人の心の奥底に流れている。星野さんの言葉が、忙しい生活で固まってしまった僕らの心を解きほぐすきっかけを与えてくれる。0