負けてたまるか! リーダーのための仕事論 (朝日新書) の感想

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参照データ

タイトル負けてたまるか! リーダーのための仕事論 (朝日新書)
発売日2013-11-13
製作者丹羽宇一郎
販売元朝日新聞出版
JANコード9784022735331
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経営学・キャリア・MBA

購入者の感想

著者の丹羽さんは、伊藤忠商事の元社長でバブルの負の負債を処理しただけでなく翌年同社最高益を上げた実績を持つ。また民間初の中国全権大使の経験も持たれている。

さすがに大仕事を成し遂げられただけあって、決断の際は、反対意見が出ない案は面白くないと言われる。ゴマスリが存在するような場でも賛成3で、反対7くらいが一番いいと。これはすごいな、と思った。大抵の会社は全員一致になるまで何度も何度も根回しやり直しを繰り返すのだけれど、反対7で、「よし、これはいい案だ、是非やろう」と言う丹羽さんもすごいが、それを許せる組織もすごいと思う。ある意味、専制君主的で、ダメなリーダーが上に立つと会社が破たんするリスクもあるが、丹羽さんのような人が立つと、前人未到の偉業が可能になるのだろう。

本書で重きを置かれているポイントの一つは組織のリーダーとして、部下の能力を最大限発揮させよ、ということです。メールなどで業務報告をさせることも大事だが、リアルタイムに、タイミングをみはからって声をかけるとか、部下に報告させやすい雰囲気を作るというのも上司の責任というのはその通りだと思う。部下が「あー、これは上に言っておいた方がいいな」と感じたときに、自然に話しかけることができるかどうか、これが普段から難しい顔をしている上司だと、「やっぱりやめとこう」となってしまう。

伊藤忠がどんな会社なのかよく知らないが、丹羽さんは商社出身なので、商社のなかでも立ち振る舞いを見るだけで、どこの商社かわかるという。確かに商社というのは異常な世界で飲み屋で集まっているとスーツにネクタイをした40、50のオッサンがビールをピッチャーで一気飲みして、しかもうるさくて大変迷惑。カルチャーとも言うが、知らず知らずのうちに会社や組織の色に染まっていくし、染まった方がラクになるものだから、その影響度は無視できない。命令のようにトップダウンで落とし込むものではないので、「色」というのはトップの人間は大いに認識しておく必要があります。

前半はなかなか良かったが、後半の中国に関する記述が本題とは少し離れたようで・・・。でも部下にはあげられる本だった。

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