なんでもホルモン 最強の体内物質が人生を変える (朝日新書) の感想

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人間の体内で起こっていることを語ってくれる本を読むと、生命誕生からの歴史の中で、
よくもここまで緻密で精巧な仕組みを作り上げてくれたものだと、いつも思います。
この本は、「血管の中を行きかう興奮伝達物質」ホルモンについて教えてくれます。

ホルモンについて、なんとなくわかっていると思っていたことが、思いちがいだったり、
思っていた以上に複雑に他のホルモンと関係していたり

長く生きるために、成長ホルモンの作用が働きすぎないようにしていること
成長ホルモンが血糖値を調整するために作用すること
愛情ホルモン・オキシトシンと縄張りホルモン・バソプレッシンの働きについて
男性ホルモンと女性ホルモンの働きについて
腎臓や心臓で作られるホルモンについてなど

読みながら、いろいろなことに気づかせてくれます。

多くの生命に受け継がれながら、進化の歴史の中でできあがってきた仕組みが、
いま自分のからだの中にあるのかと思うと、それだけで感動できます。